電子コンパスの行方

3軸の電子コンパスってのは実は凄い。
傾けていても自分が向いているのが北なのか南西なのかがわかる。

それだけ?といわれればそうなんだけど、その情報が「電子」であるわけだから、当然アプリで利用できる。GPSとgoogleMapなどを併用すれば単純で正確な居場所が判るし向きが判るから迷うことも無い。
電子コンパス+GPSなら、樹海でも平気かも知れない。

電子コンパスが見せる可能性は、ナビ系の方向だけじゃないと思う。
北が判るということは星座や太陽の向き、そしてそこから時間や日照も推測できるということだ。
例えば南に向いたら画面を太陽光に併せて明るくすることができる。
家の中で太陽をシミュレートする模型・モデリングができるということだ。
逆に言うと、どの方向に向けても一定の明るさや影を同じにするレンダー処理もできる。

コントローラーという側面で言えば、自分が北を向いているかどうかが判るわけで、それを利用するアドベンチャーゲームRPGのシミュレーションも可能となるかも知れない。

こういった要素が、皆に開放される。これがiPhoneの一番凄いことで、日本のゲーム機には無かったことであると思う。
作ったものは世界規模で展開できる。
そして、どこかの誰かがそれにインスパイアを受け、新しい物ができる。

急速に発展していく楽しさ。これは、もう誰にも止められない。
次期iPhoneでカラーバリエーションや機能の充実がされると、もう、日本の企業は追いつけない気がする。

ユーザインタフェース・ソフトの開発環境・最新に近い機種スペック。
今回出てきた携帯群の中で、ソーラー携帯のみ「お!」っておもったけど、後はユーザー無視の世界だよね。10万画素の写真なんて普通の人は使わないだろう。

その10万画素の写真をどう扱うか、ってとこまで踏み込んでないし。
「何をどうさせるのか?」について、突っ込んでない携帯は、もう滅んでいいと思う。


新しいiPhoneは、それとほぼ同じくして登場してくるタブレット型touch(大型iPod Touch)と同時に、モバイルの世界を一掃してしまう可能性があり、もう、そんな時代になっている。

残念なのは、もう、SONYも蚊帳の外なんだな。
数年前からずっと今でもソフトをないがしろにしてきた日本のモノヅクリの結果だね。

哀しい。


そして、そろそろ、出て来てもいいんじゃないだろうか。
iPhoneをドッキングさせて遊ばせる「子供のおもちゃ」が。