ガジェットやSONYに未来はあるか
ここのところ、着々とiPhoneが広まり、それに呼応するかのようにゲームが増えてきている。もちろんアプリも増えているのだが、電車でも外でもiPhoneをいじる人が増えてきている。
まだ可能性があるかもしれないが、基本的にiPhoneがdocomoから出る可能性は低い。
でも、未だにiPhoneをdocomoから出てくるのを待っているユーザーがいるのも事実。
ということは、iPhone予備軍はまだまだ居る。
おそらく、次期iPhoneで3メガのカメラ+マクロ?搭載と処理速度が早く「落ちにくい」という条件がクリアされると、今のiPhoneの叩き売りか新型に手を出すユーザーは今よりも増えると思う。
日本では、ある一定の範囲のユーザーに行き渡ると「一気に普及が加速する」という不思議な現象がある。
元は「中庸」文化のなせる業なのだが、皆が持っているものを持っていないことに対する落ち着かなさによる爆発普及があるのだ。
気がつけば皆iPodを持っているように、気がつけば、皆iPhoneを持つような時代が来そうな気もする。
そうなったとき、今ある日本のガジェットは、どうなるんだろう?と想像する。
NintendoDS | → | ダウンロード対応DSを出したことで、もうしばらく残れる。が、次世代機を購入するユーザーはかなり少ないだろう |
PSP | → | ダウンロード販売に対応できるPSP2もしくは携帯PSPで追従するも、パっとせず、規格が変る次世代機には見向きもされないだろう |
一般的な携帯 | → | 軽量薄型タイプ、お年寄りタイプ、キッズタイプ、ヘビー級てんこ盛りタイプは残るものの中盤に位置するタイプは売れなくて規模縮小が見込まれる。ヘビー級も売れずにゆっくりフェードアウト。キッズとお年寄りは中身共通化でタッチ系&UIで差別化、って感じかな。 |
電子辞書 | → | 単純にこの分野はキーボードの搭載という意味では生き残る。予算も1万以内の製品ならPCが極小化しても叶わないだろう。 そういう意味では、まだ猶予があるが、iPhoneに電子辞書ソフトが1〜5千円範囲で登場してきている中、ゆっくり必要とされなくなるのは目に見えている。なぜならiPhoneなら調べた内容にWikiを連動、画像を連動、google検索、文献検索、その他可能性は無限。もとにした文章もiPhoneからハイパーリンクで入力いらずっていう形になっていくだろうから。 |
電子的な財布 | → | これだけが宙に浮いている。 |
と、ちょいと考えるだけでも、日本で主流を極めている手持ちの電子ガジェットはiPhoneでリプレースされてしまう。というか、出来てしまう。
マーケットが拡大すれば拡大するだけビジネスチャンスを狙って今の飽和状態にしびれを切らしたメーカーがiPhoneに参入してくる。
しかも相手が全世界となれば、やらない手はない。
iPhoneでゲームを販売するのに、ROMの著作料は要らない。中間マージンは全世界共通市場で販売してくれる手数料のみだ。
ゲームは作る側も遊ぶ側も飽和を迎えている。
今の任天堂が、大作に「ミニゲーム」をてんこ盛りにする姿勢から判るように、人は純粋な大作そのものを望まなくなっている。
じっくり腰を据えてやるゲームはたまにあればいい、ミニゲームでちょっとした遊びが出来ればいい、それが判っている。
つまり、それは、ファミコン〜スーパーファミコンのゲームソフトの規模で開発すればいい。
3〜5人で3〜5ヶ月程度。マニュアルも要らない。印刷物も要らない。
電子ガジェットは、もう、駆逐される。
日本で実現できなそうなのは、お財布ケータイ代わり(クレジット代わり)とデジタル放送の録画→持ち出し→視聴という流れ(と組する映画のダウンロード販売)だけだ。
SIMチップにお財布携帯機能が本当に搭載されれば、そのセキュアキーを利用して映画のダウンロードも可能になるかも知れない。
そうすると、全てのガジェットの未来は、実は既に絶たれているのかもしれない。
SONYも早く決断した方がいい。
PSP2やPlayStation4を考えるより、家のゲーム機が、そのままiPhoneでも動作するゲーム機を。家でやっているゲームの続きをiPhoneでやり、iPhoneの続きを家でやる。
これが実現できるような仕組が導入されない限り、もう、家庭用ゲーム機の未来も無い。
任天堂、SONY、どちらが、先にAppleと協業するか。
それが、全ての行方を左右する。
SONYは、そろそろこだわりを捨てて共に歩く道を選んだ方が、何十万人もの社員の家族を守ることができるだろう。
早くした方がいい。