ユーザーは何を求めているのか〜今年を振り返ってみて

さて、本年もかなり終了しつつあるので、ちょっと振り返ってみました

本年はうちの中で「意識の変革」を迫られた年でした

仕事上のこともありますが、今日は家〜ことPC家電まわりについてフォーカスします

今年うちに起こった大きな出来事は

    ■携帯電話や自分のPCの見直し...
    ■TVに対する意識の再確認...
    ■新築に向けたネットワーク環境とサーバーの整備...
に分けられます

正直、家庭の中でこの3つを改善したら、PC周りはホトンドじゃないでしょうか?(汗)

無いのは印刷環境ぐらい。でも、これも意識の変革は行われました。プリンタに関しては、ランニングを意識するようになりました

最新のEPSONのプリンタとかイイなぁ〜とか思いましたけど、6色6本のインクが1本1000円越え×6とかみちゃうと、本体が幾らお手ごろでも買いたくないっていう感じです

そろそろ、このインクビジネスなんとかならんのかな〜。

で、上記3つですが

  1. 携帯電話と自分のPCに関する変化...


    電波の届かないエリアが多いEMONEをキッパリ途中解約し、iPhoneへの切り替えを行いました

    出先でアンテナ等を利用することで1日に見るページも家に帰って見る量が大幅に少なくなり、「家でPCを何につかう?」という再定義に迫られました

    結果、今は「個人的につかうPC」研究資料等の書類メモ関連アイデアまとめ、たまに写真加工、FF11、以上。「家庭内でつかうPC」には音楽、ビデオ、写真管理。と大別がなされました
    その結果、自分のPCに高いスペックのものは必要ないという結論にいたり、液晶が多少酷くても画面が狭くても簡単でサクっとつかえるものがいい、という結論にいたり、調子が悪くなってきたVAIO typeF→macbookへの切り替えを行うことになりました


  2. TVに対する意識の再確認...


    私の中で、おひつ事件(TP1使い物にならない事件)は強烈でした。と同時にあと2年は地上デジタル放送の録画を諦めるという決断を下しました

    使いにくいVistaが本当にダメでどうにもならないことも再認識できました。これは上記macbookMacMiniを中心とする家のOS切り替えに繋がった要因でもあります

    PCの地上デジタル放送録画には、家電録画機の「HDDが変えられない」「溜めたものを整理するのに向かない」という二大問題をクリアできると期待しておりましたが、結果はNG。Vistaの使いにくさ〜プラス〜日本の著作問題で縛られている地上デジタルの問題〜プラス〜βテストを今の今の時代でも顧客にやらせているSONYへの不信感など大きく今まで「期待」というキーワードで描いていたモチベーションを一気に下げ、現実はこうなんだ、というリアルな状態が目についてしまいました


  3. 新築に向けたネットワーク環境とサーバーの整備 ...


    1TBのHDDが1万円を切る、SSDも格安になり現実的な価格になってくる、そういった背景が後押しし、ようやくビデオ&音楽&写真サーバーを構築しはじめました

    今まではNASに適当に放り込んでおく、という概念でしたが、今年からはMacMiniを中心とするMacOS X環境でネットワークを構築していくことに

    導入にあたり、一番影響があったのはiTunesコアの思想

    iTunesで曲を買う、iTunesでAirMacExpressのスピーカーをコントロールする(=新居でお風呂だけを鳴らす、寝室だけを鳴らす、リビングとキッチンを同時に鳴らす)というスタイルへの変化が伴われました



    ニコニコ動画でFLVファイルのSTARGATE〜SG1とアトランティス〜を見まくったってのもありますが、今さらながらニコ動画とYouTubeのライブラリにも感心。iTunesコアでの思想がそのままiPhoneへの曲持ち出しにも関り、家の中の音楽を含めた「共有」ネットワークがどんどんと整理されていきました。最終的にはWEBページで家の情報をコントロールする、というところまでもっていきたいと思っています



    今考えているのは、音楽等を管理するのはMac。プレイやWEB管理はXP。ビデオに直結するリビングTVでの再生はMacMiniと2TBのHDD。それをDLNAiTunes共有でXP側のサーバー(ProでIISASP管理、MacOS X上の8080等を併用)して集中管理の方向に持っていくことで、Mac-PCa-PCbの3台構成で家の中の音楽を3系統コントロールを検討しています
    古くなったノートPCにXP-PRO&IISiTunesだけを入れてMacのデータをコントロールする発想です




さて、下準備が整う年でした


また、情報や知識をかき集めて自分で整理し貯え、自分で指示を出すことができればプロと同じかそれ以上の事が出来ることも再認識できる年でもありました



正直、日本を支えている世代の知識は低いです。私も含めてです


これは
  1. 利益構造を構築するために「歯車化」が一層進んでいること 。
  2. ゲームや映像娯楽・本・2chWikiなどの他人の情報を眺めるだけ、に時間を使いすぎ「自分で考える」時間が減ってしまったこと 。
  3. 何も考えなくてもソコソコ暮らせる家電やサービスの充実がなされたこと 。
  4. 不景気で新しいことにチャレンジせず、維持することが命題になった会社の上層部が、新しい世代の感覚を受け入れないこと 。
  5. その上層部は「体育会的」な部隊の発想で従順・中庸を叩き込まれた方々な上、変革するにしても「思いつき」をベースにし「整理」「合理化」は人任せなこと(ある意味責任回避) 。
  6. 忙しい歯車世代に対して、ユーザーの方が知識や情報を2chWikiなどで簡単に入手する時間があるのでプロとアマの情報知識量の逆転が起こり始めていること 。

が大きな要因だと考えています



色んな事でリードしていたはずの日本は、既に異国の国扱いされ始めてきています

携帯のOSすら、もうTRONの時代は終り中心に使っていたSymbianもOpen化され「今急いで変えなければ大変なことになる」ムードになってきています

PCもネットブックに代表とされる海外メーカーの製品で充分、デザインも問題ないという日本のメリットがどんどん消えてきています

音楽配信等もiTunesコアの思想がiPodiPhoneのシェアとともに広まり、今や日本メーカーでは相手にならないことになっています

独自ソフトで色を付けていたメーカーPCも、その独自ソフトがアダになってUI統一されずに使いにくいだけ、バグだらけと酷いありさま...




気がつくと、日本は「部品」のモノ作りしか誇れない世界の「歯車」になっています


世の中のお金は、トータルサービスでまとめ上げられるところに流れていきます
歯車には、最終的なコスト削減の余波しか流れてきません



と、偉そうなことを書いていても、何もできない私が居ます


みんな、そうだったりしてね〜

で、上には声が届かない、声をあげると異端児として疎外されて居づらくなる



不景気だから、お金をばらまく、っていう発想をする政治家が居るぐらいだから、日本の未来は暗いね
税の優遇、特区、サービス向上のための雇用拡大、情報のインフラ整備、等々お金はもっと世のために使って欲しかった
バラまいたトータル規模の額で、もっと他のことできただろうに。正直、あのお金では家計はちっとも楽にならない



今年は、意識の変革の中心に



「結局自分で考え・自分で調べて整理し・自分で指示を出す」


をしなければハッピーな生活は送れない、という1つの結論と、それでも思うように行かない問題が出てきたら



「相手が悪いわけじゃない・世の仲が悪いわけでもない・
 自分で問題点を先に見つけ出し、リスクを回避できなかったことが悪い」



と考えなければいけない、と強く思った1年でした...。