iPhone Log:#28 iPhone 版 MacOS X の凄いところ（補足）
昨日のログ、一部カットしてアップしたので、ちょっと話が飛んでるところありました・・・。
だもんで、カットした部分の話を。
iPhoneのOSXが今までの携帯と違って変っているところ、
・操作する側が「チマチマと」操作していない
・全てのソフトに置いて、共通の基本的なインタフェースがある
・革新的な試みもある
・なんでも本体で終わらせようとしていない
の４つに、
・ユーザが触る第一印象・ファーストタッチを変え
・ソフトの開発環境を変え
・世に送り出す販売方法を変えた。
３つの世界を変えたっていう話しを出したと思うのですが、今までの携帯と違っているところ、の中に、突っ込まれそうだから辞めた、もう１つの変更点
「美しいマルチフォント・マルチ言語の実装」
っていう部分があります。
正直、WindowsMobileやLinuxで採用しているから、云々といわれそうなので、ポイっと削った文章だったんですけど、書きたかったのはこういう内容です。
「iPhoneは携帯端末で文字が美しいことを再認識させた最初の端末」
最初に実装、ていうのとは違って、改めて認識させたという方が正しいかもしれません。今までも最近の携帯は文字がわりと奇麗だったですし、ここ最近発表された機種の中にはTrueTypeを実装できるやつもありますので、「最初」とかいう書き方で書いてしまうと誤解されそうです。
また、英語圏では前々から奇麗なフォントも採用され他機種がありますし。
で、どっかの誰かも書いてたような気がするんだけど、MacOS、とりわけ日本では、DTPという印刷業界で物凄く普及しました。
日本でMacintoshが印刷業界に使われだしたとき、まぁ、基本的にモリサワというメーカーの文字が使われたんですけど、その時期に一番広く使われてたのは「写研」というメーカーの文字でして、当時のMacのDTP業界では、モリサワの文字は汚い、とか散々言われてきたわけです。
文字のメーカーは他にも幾つかありまして、その中にヒラギノ書体シリーズを展開する大日本スクリーンっていうメーカーもありました。
そんないきさつがあって、MacOSからMacOS Xになるとき、とりわけ日本ではプロの書体がOSに実装されるという色んなことが起こりました。
プロの書体っていうのは、一つの例ですが、渡辺の「ナベ」も「ワタ」も違う変った字があることは皆さんもご存じなはず。点があったり無かったり、形が違ったりってやつです。他にも、文字と文字の感覚やバランスなどが「印刷業界」で使われる最低限のクオリティを意識した作りになってたりします。
iPhoneに搭載されているMacOS Xの基本は、macbookなどに搭載されている、そのMacOS Xです。
iPhoneに搭載されている書体名は、正直なんだかわからないのですが、WEBのスタイルシートでヒラギノPro系を指定するとゴシックを奇麗に表示できるので、同じフォントが採用されているか縮小セットが使われているか、それなりに置き換わっていると思われます（うちのモバイル厳選アンテナをiPhoneで表示してもらえれば判ります〜）。
で、その書体と密接な関係を持っているのが「言語」です。
iPhoneは、マルチ言語な機種です。中国語も英語もフランス語も同時に扱えます。
キーボードの切り替え候補に中文を選択すれば、手書で中文系の文字を入れることも可能です。漢字とは違うので100％日本文字としては使えませんが、つまりはそういうことです。
今までの日本の携帯で、「表示」はできても「入力まで（つまり文字までも）」世界対応している携帯ってのは、かなり少なかったんじゃないでしょうか。
そして、それは同時に世界中の開発者、販売員に同じものを提供しているわけで、全世界でたった１つの「国を越えた共通の端末」であるわけです。
そう考えると、凄くないですか？
・・・と、いっても、まぁ、普通の人には、「ふ〜ん」なんですよね。
海外の人と違う言語でやり取りしている人ぐらいしか、その凄さを感じてもらえない。
だから、日本人に解りやすいように、「ゲーム」からとっつきやすさをアピールするしかない、だから、iPhoneのCMもああなってしまう、っていう話でした。
昨日のログのとんだ部分、少しは理解してもらえたでしょうか。
長くなったので、もう、このへんで。
iPhoneの話題としては、とりえず、自宅のMacMini（日昼はずっと電源ON）でSpaningSyncを導入しましたので、googleカレンダー⇔MacのiCal⇔mobilemeのスケジューラ⇔iPhoneのスケジューラという連動が完成し、どこでも入力、どこでも同じスケジュールってのが実現しました。
後は、スケジュールソフトで「アイコン月間表示＆一覧リスト画面が同時にある」ソフトさえ存在すれば、私の中ではCLIEを100％越えたPDAになります。
iPhoneのソフトでこういうの作りたいってのも、いくつか構想が出来てきたので、そろそろこちらもやらないと。
作る暇無いので、誰かアイデア形にして一緒に売りませんか？（笑）なんて。
