ValuePlan・割賦販売方式に救われた日本の携帯市場だが

以前、どっかの日記でバリュープランの販売方式が日本の携帯市場を鈍化させ、結果ユーザーの携帯への興味を減らさせる、ハードによる機能追加での訴求をしても無意味的なことを書いたような気がするんだけど(もしかしたら既に無いTreasure-Waysサイト中の日記だったかも)・・・

逆に、これが日本市場を助けた形になったかもしれません。

 買い替えられない=新しいのが出ても払い終わるまでは我慢する

の図式なので、ワンセグ携帯の新しいのが出ても、iPhoneが出ても、スマートフォンがでても、取り敢えず我慢。

こんな図式があるお蔭で、実は日本の携帯市場は救われていたのかもしれません。

docomoBlackBerryBoldを低料金で展開する、ってニュースが流れてまもなく、今度はBlackBerry「Touch版」が出るっていう話しじゃないですか。

なんか、日本のキャリアは海外のメディアに翻弄されている感じです。
で、トドメにiPhone出せないキャリアやメーカーは「Android携帯」に期待を寄せていたと思うのですが、当のGoogle

 携帯キャリアもWiFiも、多分WiMAXも、自動で安いところや好きなところへチェンジ

できる構想を持っているようで、これってあれですよね、海外旅行行ったときのキャリアどれで使っていこうか、っていう感覚ですよね。
使ったところから請求来る、みたいな。

こんなんになっちゃったら、ユーザーは嬉しいけど、もう日本のキャリアはヤバイんじゃないかな・・・。
例えばauが「機種のデザイン」と「通話料金の安さ」を武器にしてたけど、その2つが両方とも無くなって落ちてしまったように、携帯電話は好きなメーカーのを買って、キャリアは安いところで、ってなってしまったら、少なくても都市部では三大キャリアはヤバイかもしれません。

でも、逆に活気がでるかもしれませんね。メーカーはキャリアに縛られない機種を作るだけでよくなり開発コストが減りますし。

でも、ぱっと思いつくだけで、次世代PHSや特殊なイーモバイルなんかは、ヤバイでしょうね。

 「共通の通信規格であればこそ、キャリアを選んで使える」

という時代に突入しちゃうわけですから。

どのみち、甘い汁を吸ってソフトによる進化をしなかった日本の通信業界は向こう5年でガラっと変ってしまいそうです。


携帯に何が欲しいですか?

・お財布ケータイ→Fericaがあると、取り出すのも楽チン、持ち歩きも楽チン
ワンセグ→ゲームと同じで暇つぶし、待ち合わせ時間の有効活用
・音楽/ビデオ再生→通勤
・インターネット/メール→情報収集

docomoがプレゼンしたセパレート携帯に全ての鍵がありそうです。
そう、メーカーの試みは携帯電話として塊になっている通信デバイスを求めていないのでは?

という発想や視点に移りかけています。
この新しい基軸でユーザーの感心を得ようとしているのかもしれません。
でも、

 通信デバイスiPod Touch。通信デバイス+ネックレスのようなアクセサリ

みたいになっちゃったら、「塊」としてあることに意味がある、1つを持ち歩くだけだから便利、というコンセプトが壊れて、日本の“ガラパゴス”携帯市場が・・・。

これは、あれですよ、もう、日本には「合体携帯」しか道が無いですよ。

日本アニメや特撮TV特有の「ドッキングでドーンと変身」ってやつ。
基本モジュールに好きなメーカの好きなパーツを組み合わせて自分流にするの。

面白そうだけど、著作権だの規格だの色々出てきて複雑になるなら、俺的には美しくないし欲しくないな、そんなの。

さて、どうなっちゃうんでしょうね、ほんと。
ちなみに、あと2ヶ月で私の使っているdocomo携帯が10年を迎えます。これを気に、この回線は嫁に渡して、自分はiPhone一本に切り替えようかな、と思っています。

今でこそ好きな番号選んで購入できます、って店でやってるけど10年前にコレをやってくれる所はホトンドなかっただけに、捨てたくないんですよね、今の携帯番号。

来年は自分の手持ちの色々なものをリプレースしたりしていく元気な年になりそうです・・・