黒い奴(VAIO TP1 2008夏モデル LOG#17:Final)

えっと、どうにもこうにも。

これは、究極の結論になりますね。

「今の段階で地デジ対応のレコーダーを買うことに、疑問を感じてきた」

です。

2011年て、まだ3年先じゃないですか。
別に、焦らなくてもアナログで録画できるじゃないですか。

BSの番組を取りたい、というならまだしも、地デジでなければならない、っていう理由、そんなに無い気がしてきました。

今回の安定度の問題よりも、根幹のところです。

(1) CPRM対応のDVDディスクを気軽にほいほいと買うのがもったいない
(2) HDD容量が根本的に足りなすぎる(30分で2GBとか平気で取られるということは・・・)
(3) せっかく奇麗な状態で録画しても、書きだしのときに画質が落ちるなら高価な装置で書き出せる意味がない

ということです。
まぁ、これをクリアできるのは最新のDIGAなんですけど、それでも圧縮しちゃうと他メーカーとの互換性とか色々ありますからね。

根本的にダビング10に対応しても、奇麗な画質のまま出力する記録メディアが限定的だったり高価だったりする以上、メンドクサイの一言だったりします。


なんでこんなことを思ったのかというと(←ここからがログ本番)、おひつでDVDに書き出したのです。
書き出したのは主に5分ぐらいの京都関連の番組やお料理番組、全部で10本、でも2時間も無いぐらいのもの。

まず、DVD1枚で収めるには、まったく容量が足りない。
DVD-RW DLに対応していない、というかCPRM対応のディスクでないとまったく認識しない。
そりゃそうだ・・・アナログじゃなくて地デジだもんな、著作権がウルサイ。
しかも、おひつくん、ぴったり録画設定して1枚に収めたはずなのに、1枚目が終わったとき2枚目を要求してきました。なぜ?もう、いい、こんなのに付き合いたくない。

で、スゴ録で内容を確認。

チャプターは入ってる感じ。でも・・・
今までアナログ放送で同じものを録画したのと比べた感じ、アナログのスゴ録で録画した奴の方が「むしろ奇麗」だったりする現実。
画質落されて、結局は奇麗じゃないものが残るんじゃ、意味無いだろ、コレ。
おひつで記録してスゴ録で見るかぎり、JPEGノイズみたいのがあちこちでてきてて、ジャギーという以前にノイジー。精細さのある画面のようで、実はエッジが汚い感じ。文字周りとか人物の頭のまわりとか。昔のデジカメによくあるJPEGノイズポイ奴、たくさん出てます。

おまけに、時々シーンが飛んでる(←これ重要)。
ほんの0.5秒ぐらいとかなんだけど、たまに、でも、確実に飛んでる。

CPRM情報がコントロールに必要なのは解る。でも、俺に言わせると、そういうのをグダグダ言う前に、ちゃんと作れよ、
現実の技術で作るのが困難な仕様なら策定するな。そういいたい。

これは、あれだな、Blue-Rayが1枚あたりの金額で無茶苦茶安くなる時期を待つほうが良い気がしてきたんです。
その同じ時期の頃には、HDDだって、2TBとか当たり前に普及しているかもしれないですし。

なにせ、3年後ですしね。3年も経てば250GBのHDDを5発組んでRAIDにしてうん十万してた時代から1つのHDDで1万しない時代になる今の世の中。

取りためるときのHDD容量は地上デジタルを生で取るなら1TBは絶対必要と感じたし、それを補う圧縮技術だけど、
正直それがあっても500GBは最低として必要かな、と。

しかも、書き出しはBlue-Rayでないと使い物になりそうに無い気がするし、書き出しを意識した圧縮サイズで録画しないとダビングのときに再エンコーディングが必要なのでサクっと終わらない。
書き出したものが何枚も出てくるなんて、邪魔だし探すのも見直すのも面倒くさくてしょうがない。

今のPanaの24時間分1枚のBlue-Rayで保存できて画質もよい、ってのは非常に魅力です。
だから、その1TBのレコーダーが新品で10万円以下で手に入るようになる頃、再検討することにしました。

PCで地デジ録画が見込めない以上、もうしばらく様子見です。

そして、おひつですが、書き出しも信頼できない、再生も時々できない、録画にはまったくもって信頼できない、こんなレコーダー(PCとして使うと更に不安定になるのでPCとは呼べない)はうちの家には必要ありません。

このレコーダー、売るときはPCですから、結局スペックで判断されるでしょうね。
しかも、この手のやつは、B-CASカードは個人情報が絡むので買い取れないとか色々あって面倒だったはずです。
再販のことを考えるときっと高く買い取られないことでしょう。
一度ヤフオクにだしましたが、10万でも見向きされませんでした。
だから、例え1/3以下の値段になるかもしれません。

でも、だとしても、手放すことにしました。

・・・PCに無駄な時間を費やすことを考えれば、
もったいない、とここで踏みとどまれば、
半年したときには、5万の価値も無くなるわけで、ここでふんぎりを付けたいと思います。


非常に残念な結果ですが、これが私なりの結論です。

発売以降、私以外、まともにブログでレポートしているところも見当たりませんし、アフェリエイト欲しさの記事はその後ダンマリ決め込んでますし、もう、この製品ラインは必要ないんじゃないか、とも思えます。

でも、SONYがこのラインを諦めるの、もったいないですけどね。

なにせ、SONYらしくて特徴ある部分、もうこういうPCしかないじゃないですか。
モバイルノートもいまだにネットブックの数倍の値段で出してるので、一般では見向きもされないでしょうし、
デスクトップはもうやらないわけだし。

この路線を捨てるとしたら、完全に時代の波に乗り損なってしまう感じがありますよね。VAIOは。
だから、私が見切りをつけたとしても、ずっと頑張って地道にPS3のように改良を続けて欲しいと思っています。

VisualもAudioもInterest すら OutなPC、こうなってしまわないように・・・

昔、とあるサークルでQuickTime編集やデモを嬉しそうにしてたときのT後藤さんの情熱は、
新世代の開発陣まで受け継がれなかったようで・・・非常に残念です。

サヨウナラ、私のVAIOの歴史。