iTunesとジーニアスプレイリストの先にあるもの

ココ最近、気になることがあります。

それは

  • CDを購入し、手元で複製することにケチをつけているiPod課金
  • 定額聞き放題サービス(音楽サブスクリプションサービス)
  • 膨大なプレイリストを元に好みのプレイリスト自動作成し提供するジーニアスサービス

この3つ、それぞれを見て気がつきませんか?

私は、気がついてしまいました。
これは、放送業界を巻き込むほどオソロシイほどのアップルの新戦略の序章になります。

そもそもCDを買うからiPod課金なんてのが発生するのですよね。
そもそも録画録音する装置があるから課金なんてものを言い出すジジィがいるのですよ。
そもそも曲を買って、はいそれで終り、では安定した収益には繋がらなく、極端なことを言えば全世界の人が好きな曲を買ってしまった後の世界には衰退が待っているだけですし、会社としては常に収益が入る仕組が一番好ましいです。


『だったら、曲を媒体で買うなんてことをせず、音楽を聴く権利にお金を払ってもらえばいい』

ジーニアスで追加で曲を買ってくれなんて促さなくて、いつでもジーニアスが選んだ曲で知らない曲が聴ければいい。

それは、つまり、自分専用のラジオがオンデマンドにできあがる、オソロシイ・ソリューションだ!!
という答えが導き出されてしまいます。

こんな馬鹿げた発想ができて、実現できる企業はアップルしかありえません。

実現された場合、そもそも新曲や新しい発見を促す意味が強いラジオにはあまり影響が無いが、CDショップとレンタルショップは駆逐されてしまうぐらいオソロシイ。

それだけではなく、色々な利権をエサにオイシイ思いをしている音楽業界の中間会社が激変・・・というより消滅に向かいます。

音楽を作成する人の「印税」という考え方も変るかもしれません。レコード会社は安定したアップルから収入の代わりに、莫大なヒットが望めなくなるのをおそれ、最初の1〜数ヶ月間は普通に販売、その後はアップルのライブラリに登録し定期的な収入を得るというプランになるでしょうから、例えばアーティストは3ヶ月間は普通に販売、その後定期的に月に1万ぐらいもらえ、再生レートに応じて歩合がもらえる、とかになるかもしれません。


となると、音楽業界が変ります。レコード会社が「聴く権利」を提供したら、間に入っている権利会社がすっ飛ぶわけで、それだけでなくそれに関る印刷物、製造会社、その他が・・・・


でも、一番は、自分で生み出してもいないのに著作権がどうたらと叫ぶ輩がすっ飛ぶのはいい兆候かも。
声を大きくして君たちを守っている風にしているけど実は甘い汁を吸っている人、これが・・・。



うは、面白くなりそうだ、コレ。