iPhone登場について
ついに発表されました。
世の中が変るXデーは7/11となりました。
色んな事を考えると、docomoはこのタイミングでiPhoneの販売締結ができない理由、良く分かるような気がします。
新生docomoには、どうしてもiPhoneが欲しかっただろう・・・にね。
- 端末の価格が、$299もしくは$399という格安で世界統一だということ。
- Appleにとって「赤」のバリエーションは基金の色であるということ。
- docomoのウリである「iモード」の実現がApple経由になってしまい完全なメールアドレス引き継ぎのiモードではないこと。
- iアプリの実現が7/11のタイミングで容易でないこと。
- imenu/マイメニューを含むdocomoの収入が根本から崩れること。
と、思いつくだけでもこれぐらいあるかな。
まず価格。これはかなりショッキングな値段だ。ワンセグやHiSPEEDでは無いにせよ、ほぼ最新の技術が導入されて700シリーズより安いか同じぐらいの価格で販売しなければいけない問題。
これでは、700/900のライン設定を根本的に壊してしまう。
そして、販売したばかりのPRADAフォン、HTC、富士通のWMフォンを総て一蹴してしまう問題。
もう、どう考えても、これだけで今の時期に販売することは不可能と思える。Appleを取るか他のメーカを取るかになってしまうからだ。
SONYや三菱が撤退したのもうなずける。この価格で販売されちゃ、他のは売れない。
$299ってことは高くしても3.5万だからバリュープランを考えたって他の機種より1万以上安くなる。$399の上位モデルならなおさらだ。
誰が二番煎じに見える携帯を3倍の値段を出して買うのだろうか、って感じになってしまう。
次に、噂でも出ていた「赤」モデルだ。赤は基金の色。つまりdocomoは高く売れる半面、そっちにも貢献したモデルということを強く広告等で展開しなければいけない。
当然透明性の問題から、いくら払っているのかっていう問題もでてくるだろう。
色んな事を考えると「メンドクサイ」はずだ。赤だけを売るならまだしも、他の色と差別化して売るのは難しいし面倒くさいはずだ。
次にiモード。iアプリも含めて、似たようだけど違うサービスのmobile-meのpushサービスとどう違うか説明しにくい。
というか、むしろ、mobile-meの方が魅力的だ。そして、これはWindowsMobile端末の利点を全て殺してしまう。
これはどうアピールすれば、他のWM端末を売れるのだ、って言う話になる。
当然、販売契約にはノルマとか販売見込みがあってのメーカー交渉だろうからやり難くなるのは目に見えている。
さらに、javascript中心のiPhoneにjavaそのもの+αのiアプリ互換を取るのは厳しいだろう。
ユーザーはiメニューには一切アクセスしない形になるのも目に見えている。ホームからショートカットでパソコン用の無償ページを見に行ってしまうからだ。
それらを引っくるめて、よおく考えれば、docomoは政治的にiPhoneを販売するわけにはいかないのだ。
まぁ、ありえるのは、3カ月〜半年ぐらいしてから、「赤」モデルだけの販売。基金になる特別版として、docomoから5万ぐらいの値段で販売することは可能かもしれない。
これなら他の機器との価格調和も取れる。
「赤」を欲しがるオタクユーザーはそれでも買う。docomoは少ないユーザーしかいないからiアプリ周りやiメニューまわりの打撃も受けない。
これしかあるまい。
ってことで、ですな、後は問題はMNPの問題だけ。
気になる問題点は、購入後のPCアクセスでナンバーポータビリティの仕組みがどうなるか、これだけだろう。
はてさて、ようやく楽しみになってきたな。CLIE以来のオモチャだ(笑)