これからの進化はメールBOXに鍵がある

今後、モバイルの進化は飛躍的に変ります。

特に「メールBOX」が個人の情報を管理する最大のデータバンクとなる日が来ます。

先ごろ発表されたmobilemeサービス。年間1万ちゅうのは高いですが、どこでも同じものを触れる素晴らしさは使って見ないと判らないでしょう。

同じようなサービスにgoogleドキュメント&カレンダー&メールがあります。
これとmobilemeのコンセプトは同じものですが、片方がpushを前提としているのに対して、googleは自らアクションを興すことが前提となっています。

googleドキュメントを利用していた身としては、このあたりのドキュメントがどのようになるのかがポイントだとも思いますが(ようはドキュメントのシェアリングといっても使う先にアプリが無いとだめなのかどうかでかなり違う)、少なくてもメールボックスが同じもの、かつ、pushで自動的に同期するところが重要です。

CLIEを使っていたときにも思っていたのですが、もしメールBOXとカレンダーが同期をして、かつそれがPCでも同期していると強力な個人データベースになります。

CLIEの最後のモデルだけに搭載された「この内容を・・・」っていう機能、これが全ての携帯電話で使え、そのデータが自宅PCからでも出先PCからでも修正でき、たとえば家族とも共有できるとするととても便利になります。

家計簿みたいなものを想像してもらうと解りやすいです。
お父さんは今日の食事を自分のiPhoneにメモします。例えばそれが幾らで何kcalというのが判っていたとします(最近の食堂は結構カロリー表示していますよね)。
それが同期され、家族共有のカレンダーに書き込まれます。
お母さんはそのカロリーと幾ら使ったかを家計簿に書き込む(データ追加する)と同時に今月の予算をどうすれば良いのか、お父さんの一日のカロリー摂取をどうすればいいのか計算すること(もしくは自動で計算してくれること)ができます。

高度なAIを組み込んでいければ、子供の給食の献立内容も把握し、本日家族で「どんな栄養素が足りないか」を表示し、それに最適な献立をインターネットからリストアップすることが可能になるのです。

このように、収集と整頓と情報の補助、この3つが連携し始めたとき、時代がまったく変るという気がしませんか?
そして、今にでも実現できそうな連携じゃありませんか?

そう、それらの受付窓口は、これからは個の端末やメールBOXが担っていくことになるんです。

CLIEで実現できていれば変っていたでしょうが、そこまでは至らずに終わってしまった。googleが近いことをしてくれていて、googleカレンダーなんかは既に「私の休日」「嫁の休日」「家族のイベント」みたいなカレンダーの取り方をして便利に使えています。
実は、はじめは任天堂DSが「連携」の要になるのでは?と思っていました。
しかし、意外にもDSはゲーム、それも「個」の端末で終わってしまいました。
無線という便利な機能があるにもかかわらず、その無線を活用して個人の数値や喜びを共有する新しい方向性は生まれませんでした。
どうも、任天堂は「1つ」の端末を「みんなで」という思想が根底にある感じがします。
これからの時代に必要なものは「個の端末情報」を「皆と連携して」がポイントです。
そして、それは 過去treasure-ways(無くなった自分のサイト)で目指していた理想です。
当時目指していたものは、SNSWikiというサービスで解決されたとき、一旦幕を閉じましたが、新しい時代に新しい提案や使い方を試したい人々の集まる場所、また欲しくなってきてしまいました。

とはいえ、昔ほど時間に余裕があるわけではないので、いつできるか、どこまでできるかは未知数ですが、おそらくMacApple世界に戻ってくるのとあまり変らない時期にそれはスタートするかもしれません。

とりわけ、いまでもCLIEオーガナイザー向けのiconが月に1〜数本売れています。
そういうのを見ていると、ああいうのをやってよかったな、って思います。
本当に有り難う。