ATOMは世界を変えてくれるか?

答え、日本市場に置いて、世間の味方が激変しそう。

実際問題、WILCOMのD4とかを見るかぎり、日本のモバイル市場は変るんだろうな、って思う。
どう変るのかっていうと、10万前後のモバイルノート、しかもVistaで安く、ソコソコ、っていうのが今年は定着しそう。

つまり、今までモバイルノートなんていったら、25万の価格帯の「高性能」か15万の価格帯の「遅い」かのどちらかだったんだけど、高いのがせいぜい15万、安いのはOFFICEパーソナル付きで10万を切るのが一般的になるだろう・・・。
何にもない本当に安いのは5〜7万で手に入るってことになるでしょね。

これが世の中に何をもたらすか?

きっと、一部のオタクと学生が喜ぶだけで何も変らないだろうと思っていたり。
おそらくこの利益の生まない普及価格は、利益を生むためのハイスペックハイデザインの20万越えのノートを同時に生み出し、今まで高価な路線を買い求めてきたユーザーはそれを手にするでしょうから。


それよりも、この価格帯で生まれるであろうPCは、

 ・タッチパネル
 ・簡単操作で音楽や映像をネット越しに
 ・無線で繋がるネットワーク(プリンタ等)

という新しい、そして数年前までボロクソにいわれていたタッチディスプレイの市場を掘り起こしてくれるかも知れない。

簡単に言うと、CLIEのデカイ版だ。


普通に考えて、キーボードが必要なのはクレードルにドッキングさせて使えればいいだけで、日本の家庭では持ち運び式のPCが適している。

主婦は台所や家事スペース、ドレッサー、寝室等で気楽に自分の見たいものを見られる。
旦那は見ていた録画TV映像をトイレでもお風呂でも寝室でも見られる。
男はエロ動画も隠れて好きなところで見られる。

日本は狭い住宅事情だからこそ、狭い遮蔽された空間にコッソリ移動して何かする、というのが好きなはず。

机やリビングという場所に固定された使い方は、そもそも向いていない。
NECのLUIみたいに、家にあるPCを外出先で操作するってのは、実は究極かも知れない。外出先のカメラの映像とSDカードのデータを家に簡単にストックできればそれが全てで巧くいく。

家でミラーリングのサーバー、出先でクライアントというコンピュータの基本的な形にだいぶシフトしていける。

そういう意味で、LUI端末も、ATOMプラットフォームのPCも、同じところに落ち着くだろう。

端末が安く便利・簡単操作(極端に言えば iPodTouchを大きくしたもの)で、後はサーバーと成りうる「普通のPC」があればいい、となるわけで・・・



結果、何をもたらすか、ですけどね、

メーカーは、より、端末を「簡単に」つかわせ、「サーバーとの連携」でうまくやる、という「ソフトウェア」の必要性に迫られてきちゃうわけですよ。

まぁ、Windowsに任せっきりにしたツケだと思うんですけどね。
Windowsのメディアセンターに任せつづけるという選択肢もあると思うし、
SONYみたいに、自分のやり方で、一貫性無くコロコロ変えてきて、また変えてもいいし(最近はようやくXMBベースに統一されつつありますけど)、

業界標準欲しくないですか?
一般から見て、業界標準欲しいでしょう。それがiTouchのパクリと言われるような操作でも。
広まったもん勝ちですからね・・・。

それを世間が求めだしたとき、どうなりますか?

日本は、怖いですよね。
なんでも右から左、ナラエー

DSやWiiが一気に広まりましたよね。中身が今後も面白いかどうかなんて関係なく、今、面白そう/皆が面白がってるから欲しいという理由だけで。


日本の中だけの話しですけどね、

MacBookAirの路線といい、iTunesの動きとiPodTouchの操作性といい、AirMacBseStation/Express/TimeCapusalの組み合わせといい、先に組み上がって、しかも伝道師が居るAppleの世界、

やばそうですね。
日本のメーカが、家庭PCの市場から撤退していきそうな構図が見えちゃいますよ。

さて、そろそろ出るiPhone3Gの準備でもしようかな。家中のスピーカーはどうしようかな。もう、Macを軸にして音楽と映像をネットワーク化する仕組みで考えちゃってるんだよね・・・。