ドコモの失敗
今回のバリューコースの販売は、非常にマイナスだったと思える。
なぜなら、P902iから2年たって、そろそろ変えてもいいかな?って思った俺が手を出していないからだ。
手を出せなくなって理由は、たった1つ。
『中途半端なものに、手を出して、縛られたくない』
からだ。
今の世の中、マスメディアや販売方法が巧いから、気がつかずに905シリーズに飛びついちゃった人も結構居るだろう。
一年もすれば、失敗だったと気がつくはず。
変革の激しい世の中で、1〜2〜3年も縛られる、このキツさを。
正直、この間、電池交換を行ったP902i、これ、もう3年ぐらい使った気分だった。しかし、実際には電池交換を無償で行える2年ちょうどぐらいのタイミングで、思ったより長く使った感がぬぐえない。
いや、まだ、P902iで一段落して充分完成されていたから良かった。
しかし、去年はじめたemoneの2年縛りは、凄くきつく感じる。
正直、2年はキツイ。もうやめたい。電波も入らないところが多すぎるってのが一番だが、端末が遅くてイライラするのが本音。
そういった、ちょっとしたことでも、新しいのが出れば買い替えれば・・・ってなってたところもあるが、この縛りは、それを拒む。
そして、これからスマートフォン、インターネット向け端末、その他色々のサービスを携帯とPCが同時に同じものを見ていく時代が始まったとき、手持ちの端末で、周りが徐々に「出来ることと出来ないことが明確になっていく」ときも、この縛りは相当きつく感じる。
今思いつくだけで、
- 高速なインターネット環境(同じ定額価格帯でのHI-SPEEDの標準化)
- AJAXサポートのフルブラウザの登場
- 大画面化(横1024)
- 動画を中心としたネットワークサービス(レンタル動画サービス)
- FLASH Lite(FLV、ニコニコ動画やYouTube系)の再生機能
- ホームPCと録画TV再生面での連動
- Googleのドキュメントやカレンダーとの同期
- MicroSDHCへの完全対応
- BlueTooth/WiFi/無線技術での連動
- Windows or MacOS X の実装
- GPS、カメラ、地図の高度な連動
と、これだけある。
普通に考えて、徐々に実装でしょう。
まず、年内にHI-SPEEDと大画面は確実、FLVはインテルのAtom次第かな。
MiCroSDHCへの対応もほぼいける。OS実装は一部の機種だけど来年初頭には間違い無い。
あとは、レンタルサービスだろうけど、OS実装もしくはiPhone登場と同時に実現が見えてくる。その関連でDLNAの再生機能も来年頭〜中ごろには実現するだろう。
今905シリーズが出た途端飛びついた人は、ちょうど全てが実装される頃に買い替え(その代わり少し遅れ気味で参戦)。
1年もすれば、googleのandoroidを踏まえた
を実現したもの、もしくはPC型OS搭載した端末が中心になるだろう。
そして、これらを買った人もしくはiPhoneで飛びついた人が一番成功という図式が出来上がる。
その人たちは、さらに2年後に早くに飛びついたサービスを堪能しつつ、最適化された高速端末も素早く手に入れられる可能性があるわけだ。
日本は、携帯に全てを盛り込む方向で市場が成長し、キャリア手動で課金する仕組みが発達してきたから、正直キャリアに色々なものが縛られている。
どこかのサイトを利用するのにも個別に300円とられる、そんな馬鹿馬鹿しい仕組みなんて、アホか、という時代がPCと同じページ、同じサービスを利用するようになると、皆が気づき始め、どんどん辞めていく。
しかし、それに対抗すべく「端末側で対処したサービス」がどんどん進化し登場したとしても、ユーザーは「縛り」があるために簡単にメンバーが増えない事態に陥る。
結果、PCと同じブラウザで、無償のサービスで利用可能、っていうもののみが「均等に使えるフルブラウザで使えるもの」生き残る。
基本、携帯電話は、機能のアップデートがない、これが問題だ。
新機種を買わせるために、機能のアップデートを行わない、本当にこれが問題なのだ。
iPhoneに代表されるスマートフォン系はアップデートで色々変化する。長く使える。
だから、オタクちっくな人は、みんなスマートフォン系に切り替わる。
どうせ機能のアップデートがない機種なら、みな、余計なサービスや機能は要らない端末+情報端末の方が使いやすい、って気がつき始める。
もう、携帯には、シンプルな機能で、あとは手持ちの情報端末と連動してくれるかSIMカード載せかえで使えればいい、ってなる。
そして・・・・あとは、googleのネットワークサービスが全てやってくれるって判るようになる。
音楽が聞けて、TVが見られて、インターネットが出来たら、PCすらいらない。
携帯が、充分パーソナルコンピュータ。
DoCoMoが支持されたのは、ほかでもない、
- 「安く良い気種が買える」
- 「まわりがドコモユーザーだったから」
の2点だけ。
今や、SoftBank同士じゃないの?といわれちゃうぐらいだし、メアドもひと頃の変えるの面倒くさいってのが→迷惑メールのために頻繁に変えても別に不思議でないというイメージが定着しちゃってる。
電話番号すらそのままでいい。
DoCoMoにとっては、本当に「安く良い機種が買える」が最後の砦だったのに・・・それを壊しちゃったのだ。
ユーザーを縛りつけちゃったのだ。
縛られるんだったらサービスや仲間が多いほうがいい、ってなるのが当たり前。
普通のファミリー割引を使っているユーザーに家族無料の設定が無いドコモなんて、メリットないよ(笑)ほんと。
そして・・・おりゃ、iPhoneがどこのメーカーから出るかが気になっちょル。
同じ端末が、au、bank、DoCoMoの3キャリアから出たら、
間違いなく、ドコモは除外ですよ。ほんと。
だから、DoCoMoは是が非でもiPhoneを独占で販売する形を選ぶだろうな・・・。
正直、SoftBankから出てくれると嬉しいんだけどさ。