最近驚いたこと2つ

  1. MacBookAir登場以降、国産のモバイルPCは捨てたもんじゃない、という記事が増えた
  2. HD-DVD撤退→販売店が独自で回収して取り替えるサービスをはじめたこと

どっちも驚きです。

はじめのは、まず、MacBookAirそのものが「無線を中心としたCDを無くしても平気というサービスに基づいた端末」という根本を理解せずに、性能ばかり比較して、国内のPCも捨てたもんじゃない、と言わざるを得ない状況が情けなくて驚いたこと。

CDなんか要らないんだよ、極端に言えば、PCはあくまでも「何かをしたい時の端末に過ぎないんだよ」という展開に対して、「端末の議論」をしている段階で、これは・・・・日本は・・・終わった・・・って感じてしまうのです。

MacBookAirはモバイルパソコンというイメージより、むしろソニーMyloをPCで作ったものだ、という事を理解していないと思われる・・・んですよ。

もしかしたら、判っているけどそれをツツクと、日本の大きなメーカから圧力がかかるから言えないのかもしれない。
どっちにしろ、矛先を解りやすい比較で誤魔化しているところに驚きなんです。

レンタル業界の破局、高速回線が提供されていないエリアへの対応、移動におけるインフラの悪さ、そういうとこを中心に比較していく記事が非常に少ないです。

VAIOだろうがFMVノートであろうが、コンセプトが違うものと比較して、PCとしてどうか!?とやってることに腹が立つ。

さっさと日本でiTunes動画レンタルはじめて欲しいわ。その議論して欲しいわ。そうすればiPod TouchAirか、の話で終わるのに・・・。

もう一つの驚きは、東芝の撤退に併せてHD DVD機を「回収」するってこと。
負けたから、ってそこまでヤルか!?普通、と思ってしまう。
でも、それをやったわけです。

これは、ある意味「売る側の意思表示=もう不毛な規格争いは辞めろ」だろうと思う。
今回はたまたまパナとSONYが一緒だったから良かった。
次回はどうなるか判らないですね。

でも、言えるのは、今回の販売店の意思表示で、下らない争いをして消費者や販売店を巻き込むような「独自規格はやめろ」ってことに世間が行動したということです。

開発する側は、とくにSONYは、かなり危険な世の中になったことを理解しないといけないと思います。
MEMORY STICKも何かするときの規格も、CLIEの時の動画の規格も、とにかく「同じことをする際のメーカーによる独自の亜流規格」を、世間はNOと言ったわけ。

当然でしょう。


量販店がNoという意思表示、取り替えてまで駆逐する動き、このツケはどこにいくのだろう。
それを考えて商品を仕入れる時代に突入していくかもしれない。

そうなると、新製品は売れるまで在庫しない。
売れても予約が来るまで仕入れない。
メーカーも熟考してから出すようになる。
つまらない機能の追加でリニューアルしても手を出さない。


石橋を叩いて渡る販売店が増える。
新技術は世に出にくい。

結果、力のあるメーカーしか生き残れない。
世の中は、ネットで受注生産が進む。

あぁ、サイバー化していくなあ・・・

商店街や、お店の過疎化は、もう、どうしようもないのかもね・・・

この2点、実は、日本のこれからを想像できそうで、ちょっと日本も変わってきたかな、って見えた驚きでした。