自作機の終焉
久々にいきなりなテーマですみませぬ。
実は、旧に今動いているTV録画中心の自作機(1台しかない)が動かなくなって久々に一部交換しておこうかな、いや、丁度いい機会だからHDCP対応のグラボでも入れたいかな、と思って検討して見ましたが・・・。
結論からいうと、困っています。
というのも、自作機のメリットが無い。
確かに、自作機というのは、一時期
- 普通に買うよりCPUだけ良くしたり
- HDDを大量に組み込んだり
- HDDをRAIDにしてみたり
- 拡張カードで色々マルチな展開ができたり
- その時に自分で必要な最も良いパフォーマンスのものを組み上げられる
- 一部の資産をうまく転用できる
- 汎用性のあるPCケースで長く使える
というメリットがあったと思うんですが、今、いざ、みてみると、
- メーカー直販サイトから自由に構成をカスタマイズして買える
- 1つのHDDで大容量になったのでHDDを大量に組み込む必要が無い
- NASによるネットワークRAIDが手が届く範囲の値段にある
- 規格の更新が早すぎて、例えば2年前のメモリもCPUのソケット形状もHDDのつなぎ方も電源の必要W数も、古すぎて使えない
- それなりに工夫されたケースが出てはいるが、どれもパっとしないかロープロファイルの問題で流用しきれないことが多い
ってのに輪をかけて、
- 昔に比べてOSの転用やリサイクル問題も相まって更新や処分がしにくい
- メーカー製PCでもCPUやHDDの向上のおかげで安価で充分実用的なものが手に入るようになった・・・いや、むしろこっちのほうが手軽で安い!
ていう問題が出てきていると思うのです。
例えば○○のメーカーのPC、という形が統べて揃っていれば2束3文でも「中古売り」という形で処分できるけど自作PCはそうはいかない。
と、ですね、
よく見れば、本当に、最高性能を安価に、しかも外見をかえずにずっとやっていく、っていう要望を満たしたいときだけにしか必要としてない気がするんです。
そんなのって、サーバー機、それも企業かSOHOレベルで必要とする人たちにしか臨まれていないような。
と、するとですね、もう、自作機なんて、いらないんじゃないかと思うんです。
現に、うちに3体のPCケース(HTPC風、ミニタワー、フルタワー)があるんですが、HTPC風しか動いていなかったし、そのHTPC風のPCが動かなくなって、どうもマザボが原因ぽいんだけどマザボ換えるとCPUも換えて、HDDも規格が古いから換えて、メモリも合わせて換えて、ついでにグラボもこれからのためにHDCPに対応させてってやっていくと10万近くになる試算。
それなら、メーカーのものでいいよ、ってなるわけです。後で処分(売りやすい)し。
前は、PCは壊れる前に手放して次のものを買って行く、という形でやってて、それをやめたいから自作PCで一部だけ換えて、っていう道を考えたんだけど、ここにきて、やっぱりメーカーの安いものを買って2年ぐらいで手放して買い続けるほうがいいんじゃないかと思ってきました。
自作機でもメーカー品でも、大体2年ぐらいで1つの節目がくるんですよ。
メーカー品は修理出せば簡単に治ってもどってくるけど自作機はめんどい。最悪全部買いなおし。
メーカー品の方なら、15万ぐらいで買って2〜3年ぐらいで5万ぐらいで売る?みたいな感じ。
自作機でも2年で10万の買い替えだとしたら、ほぼ同じぐらいですね。
てことは、PCって、レンタル料5万/年?
高いですね。
ぁ、壊れるまで使うっていっても、何年使えるかです。
5年も15万のノートを使えます?
内容的にもてば使うけど、例えばXP出始めた当初のVAIO SRXのノート、HDDや無線LANなどこまめに10万ぐらいの投資で交換手入れして6年ぐらいもった感じ。
今はあれよりも技術革新必要としないから、って考えるとして、今から丁度2年前に買った今のtypeFがあと3年ももつかな?ってとこ。
typeFは後からのHDD交換費用も考えて30万近くかかってカスタマイズした長く使おう仕様だから、6年で考えて、30万÷6年で、5万/年。
あら、2年で10万の考え方と同じ。
ていうことは、さ、
やっぱ、PCって年間5万ぐらいのレンタル品と同意?
うあ、高いですね。
インターネット通信料と合わせて考えると、年6万ぐらいの出費ですか。
てことは、今からPCお薦めするなら、絶対10万前後のものですね。
それを5万/年を越えて使えれば、普通よりお得。
今は、PC無いと困る生活なんだけど、ちょっとPCとの関り方を考え直さないと、将来とてもやってられんな・・・。
メーカー品の方が面倒くさいことしなくてすむし、OSだって付いてくるわけだし、デザインだってメーカー品の方がいい。修理も楽。
ということで、自作機を考える人たち、年5万以上の出費をする計算になっている場合、再考したほうが良いかもしれません。