スゴ録RDR-HX92Wがわが家にやってきた

PalmOS2005-06-13

スゴ録がわが家にやってきた

昨日、スゴ録のRDR-HX92W(内蔵チューナー:地上アナログ×2、BSアナログ)がついにやってきた。
それに合わせて、家はAV周りを再構築する・・・というか再配置することにした。

色んな写真はめんどくさいから(というかプライベートな部分だから)載せない。
http://www.google.co.jp/search?num=50&hl=ja&q=%E3%82%B9%E3%82%B4%E9%8C%B2+HX92W&lr=lang_ja
とかから、探って欲しい。

で、家のAVまわりの機器は、今こんな感じ。

  • プラズマ43インチのTUNERBOX(Pioneer)
  • sVHSビデオ×2(Panasonic、Victor)
  • AVセレクタ(VICTOR:8系統+DV3)
  • RecPot(IO DATA)
  • PS2
  • VHS付きDVDプレイヤー(SANYO)
  • ラジオ&CDチューナ(DENON
  • 自作機(with GigaPocket)
  • 3DWPro(画像安定機)

という構成の中にスゴ録が飛込んできたわけだ。
ここ数年、SONY不買運動に近いことをしていたが、年明けのtypeFといい、CLIE UX50の中古といい、やっちまったという感が強い。

で、VHS付きDVDプレイヤーは親のところに行くのが決定しているので、それを除いて再配置。
基本的に、

 VHSやPS2などの再生側→(S端子)AVセレクタ→(S端子)3DWPro→(S端子)スゴ録→(D端子)プラズマ(一応、配線ではGigaPocketPCにもモニタしてる)

という流れでシステムを編成。昔はVHSへの録画とか色々組んだものだったが、今度の再配置で基本的にはスゴ録のみで録画する方向にしてみた。

で、その感想を大きくわけて、2つにしてみた(DVDレコ機そのものが「初」なので)。

スゴ録92Wそのものへの感想

  • アナログ放送については、普通にTUNERで見るより、スゴ録を通して見るほうが奇麗。写真が無いので訴えにくいが、ノイズが・・・というより、プラズマでアナログ放送を見る時の「ザラザラ感」がかなり消えている。

これは、適応型ノイズリダクション「Dマトリックス NR」の方ではなく、ダブルゴーストリダクションチューナーの効果が効いており、うちのように集合住宅でどっちかといえば地方の地域でのアンテナ感度が悪いことを如実に物語っているのかもしれない。

例えば、丁度昨夜にスピーシーズなんかやってたんだけど、あれの懐中電灯の光りが普通に見るとホコリなんかを反映したつぶつぶザラザラ感が出ているのだけど、92Wを通すとスターウォーズライトセーバーみたいになってしまうのだ(笑・・・これについては実は一長一短)。

  • CPRM対応 DVD-RW/-R(VRモード)、片面二層DVD+R DL(ダブル・レイヤー)ディスクに記録対応、はてさて。

実際にDVD-RWという一般的に読み書きの互換性が高そうで、かつ書換可能な経済的と考えられる-RWのディスクに37分ぐらいの「マツケ*サ*バII」をVRモードでダビング、−RWのディスクをファイナライズしてSANYOのDVDプレイヤーで再生できないものかと思ったが、うまくいかなかった。
もっとも、これはSANYOのプレイヤーが古いせいもあるのでRWを見られないのじゃないかと思う。説明書とかどっかいってしまったので機能忘れたんよ(笑)
これ、もう少し検証を続けていきたいと思ってる。

  • 番組表、普通に判りにくい。いや、使いにくい。TV欄のようになっていない上に30分刻みで表示され、もっとアホなのは、G-GUIDEのお知らせ行があるお蔭で「1、3、4、6、8、10、12」が一画面で見られないこと。

これについては、図をどっかのWebサイトにあった番組表のキャプチャを引っ張って、コメントを書いてみた。

絵を見れば一目瞭然。7行あるのに、1行Gガイドの広告文を入れていて、1〜12まで同時表示できないのだ。
さらに、画面の1/3も占める広告エリアに唖然。こんなの邪魔。
BSまで受信できる機種なんだから、こんな無駄な画面スペース使わずに、ちょっと工夫すれば1、3、4、6、8、10、12、ローカル、BS1、BS2と一度に10行ぐらい表示できるじゃないか。
まぁ、フォントの大きさやTVによっては端っこ2cmぐらいが消える可能性があるだろうから、それを考えたマージンをとっても、9行ぐらいは表示できるんじゃないだろうか。
特に、下段の番組説明は、広告のエリアをもうちっと小さくしてそっちに置けばいいし(右側に配置して)。

なんというか、こういうとこまで広告入れて、「うぜー」とか思うのは俺だけだろうか。
そんなに広告したいなら、スクリーンセーバー機能があるんだから、そこに広告を流すとか色々考えて欲しかった。
画像選んだら詳細がでるんだから、普段は無理に画像を大きくしなくてもいいじゃないか。

広告ありきで作られている商売画面に、ほとほと嫌気がさす。

はっきりいって、この商売ッケのある番組表は、スゴ録の最大の欠点だ。本当にマイナス要素。これのためにスゴ録の魅力は半減していると思うぐらいお薦めできない。
プラズマTVとかで新聞のTV欄のような番組表から番組を選ぶ方法を覚えてしまうと、これは苦痛。

例えば、月曜日に予約をセットしようとして、「木曜日の10時ごろやってるドラマ、チャンネルとか名前とかなんだっけ?」とか思っても、30分きざみの番組表を火(朝→夜中)→水(朝→夜中)→木(朝→夜10時)と何度も何度もページ切り替えボタンで画面を切り替えて目的の日付と時間を探していく。
さらに時間を見つけても、一覧画面では一度で全てのチャンネルが見られないから、また上下で画面をずらして確認する・・・・。
冒頭の番組表のチャンネル⑥とかの図を見てもらうと良く分かる。
しかも、ぴったり録画するための情報を取得する番組だからか、なぜかTBSが先頭にある。
これが不便なのだ。全てみられないから、6はどこだ?と探すことになる。
アホたれと思うわ、まじで。

ってなるわけ。これはヒドイでしょう。最悪のGUIです。

家のPioneerのプラズマのTV番組表はパナ系なので、赤とか青とかのボタンで日送り、カーソルの上下左右で時間とチャンネル探しってやるだけなので、とてもスムーズ。残念なのは、BSやハイビジョンしか選べないので、スゴ録とかの番組表からアナログも選べれば便利このうえなかった。

この不便さが判るだろうか。

まぁ、きっとね、SONYの中の人はこう思ってるんだと思うんですよ。

 「予約なんて、一度設定したら数ヶ月設定を変えないだろう。番組追跡もするから気にしないでいい」

とか。
もしそうならアホたれですな。ゴーストリダイレクションが活きてくるとTVチューナ側で放送を選曲するなんてしなくなるんですよ。TV側は入力をスゴ録側にしたまま、スゴ録で番組を選ぶわけ。

番組表から今やってる番組を見て選べれば最高。
触るリモコンも1つで済みますしね

こういう普通に考えられるTV視聴シーンという使い方に適していない。リモコンのチャンネルや音量ボタンも小さいのがそれを物語っている。
録画は録画、TVはTVというスタンスがはっきり見てとれて哀しい。


ほんと、SONYって、画面周りやリモコンとかの配置も含めたGUIが下手くそですよ。

  • 電源のON/OFFが遅い。これはどうしようもないのかな。どのメーカも似たりよったりだし。でも、準備中とか、ディスクの初期化中とかダビング中とか、もうちょっと半透明な画面デザインを活かして処理中の表現してくれればいいのになって思う。

離れてTV見るから本体の液晶にちまちまランプで表現されても判らないんだよね。
こういう点もマイナス。

  • 入出力は、HDMI端子ついてるものだとばっかり思ったけど、無かった。まぁ、ハイビジョン受信できないしいいか、と思う。入力系統や出力系統は、2×2+おまけなので、なかなか充実してる。
  • ダブルチューナというのを意識させない作りはよくできてると思う。普通に番組が重なっても(最近は52分とか57から始るような中途半端な番組が良くあるから)録画終了時間を手動でいじることをしないでも普通に撮りにいけて、便利。この恩恵はいいね。
  • 軽いし、薄めだし、色もそんなに変じゃない。概観は普通かな。
  • リモコンは微妙に使いにくい感じ。まぁ、これはどこのメーカも似たりよったりかな。でも、とくにSONYのは無駄にボタンが多い感じがする。全部パソコンの右クリックの概念で行けばいいのに、この場面ではこう、というのがはっきりしていない感じがする。

特に気になったのは、画面の「戻る」「ツール」と、リモコンの「戻る」「ツール」の位置関係が正しくないことだ。
上下左右で画面カーソルを動かしながら、前の画面に戻ろうとした時とか、画面のボタンにカーソルが行かないくせにリモコンのカーソルからみた目的のボタンが画面と違うときがあったりして、気持ち悪い。

全体的にWindowsの右クリック的な操作感なんだから、逆に良く使うボタンを大きく押しやすくすべきじゃないだろうか。そして画面と呼応させるべきじゃないだろうか。

例えば、最近のTOTOのお風呂についている液晶なんかタッチするボタンも液晶で文字が書かれていて、温度を変えようとするとボタンの文字が「+」「−」に変化したりして触りやすい。
一般のリモコンでそこまでしろとは言わないが、画面とボタンの位置関係をしっかり合わせるって重要なことだと思う。
また、文字入力している時に違うボタンに触ってしまいやすく、それをするとそっちの画面になって、文字入力が初めからやり直しになったりするところがイタイ(画面みながら手元のボタンなんか押せば普通間違う方が良くあるだろうに、画面変遷の確認画面がでないでいきなり変わってしまう)。


DVDレコ機って・・・

  • DVDに直接録画できる・・・けどさ、ようかんがえたらテープの替わりにDVDに録画するだけなので、メニュー構成とかも引き継げる「コピー」ではないということを痛感。
  • 当然、PS2のDVD再生やVHSデッキからのソースの映像は、3DWProの「RESETとSATIURATION(-)の同時押し」をすることで非常に安定しているが、これが無いとキツイね。
  • で、CPRM(記録一回こっきり映像)対応の映像ソースって、主にデジタルハイビジョン映像が主だから、92Wでつかわねぇか(笑)

普通のやつは3DWPro通しちゃってるしね(笑)
DLについては、メディアあるけど焼きたい映像がまだ無いので、もうしばらく様子見ですね。
ちなみに、DVD-RWへ直で焼いた37分の映像をHDDにコピーするのに、30分ぐらいかかった。
また、ファイナライズに19分。オセー。
まぁ、普通に1.7GBぐらいあるみたいだったので、PCでやれば2時間以上やってたろうな・・・。そう考えれば早いけど、まだまだ家庭レベルの機械としては遅いですな。5分ぐらいでダビングもファイナライズも終って欲しいが・・・。

で、このメディアなんだけど、なんでも対応しちゃえーってのは、安心できる半面、んじゃあ、何使えばいいの?って悩む。

普通に家で使うDVD-RW、もしくはDVD+RW
家の保存用DVD+R DL
人とやり取りをするDVD-R(できればVRモードではなくVideoモードで録画)

って、感じ。
普通に判りにくい(笑)


と、まぁ、全体的にこんな感じです。

スゴ録そのものって、今はDLに書き出しできて、番組追跡できるしで、カタログからみたら凄く、オススメって感じに思えるけど、実際に使うと本当に使いにくい感じがする。
新しい機器にはXMBを搭載していくっていう考え方もいいけど、もうちょっと細かいGUIを見て「本当に使いやすくて便利」と思うものを作らないとダメなんじゃないかな、と思う。

別のメーカは東大とか色んなとこと協力して作っているみたいだけど、ほんと、家電だけにGUIってしっかりつくるだけでなく、「しっかり使い込んで少しでも手間がかかるなとか不便だなと思うところを無くしてから出荷して欲しい」と思う。


今の時期は、DL対応だの、ハイビジョンだの、W録画だのネットワーク対応だのHDDの容量だのと色々な過渡期にあるからどこのメーカーを買っても一長一短だろうけどさ、SONYCocoon時代からの歴史が有るわりには、いまいちかな、という感じが拭えない。
あと1年もすれば、機能が横並びの時代に突入するだろうから、その時にGUIや「わかりやすい」を中心に頑張ったメーカが生き残るだろうね。

スゴ録は、機能を重視してオタク的に使える人でないと、だめやね。一般人に向けだけど、やっぱりSONYぽい使いにくさがあっちこっちにある。
オタク的に使える人には、東芝同様、今度の機種からは良いマシンかも。そういう部分より機能を重視するしね。
ネーミングだけ一般向けにしてもダメよ。もちっとゲームメーカーのGUI魂でも見習ったほうがいい。

せめて、HDDが交換出来るように作られていれば、救いなんだけどな>スゴ録
と、購入初日の感想。ハードはいいよ、いい感じだよ。ほんと。それを活かせてない感じがするのがもったいない。