ちょっと間があいてしまいました。こんにちわ。
気がつくと梅雨入りしてる今日このごろ、じめじめしてまいりました。最近は、扇風機を稼働させないとダメダメですね。
えっと、最近色々なことあって目まぐるしかったです。そういえば、先週の土曜日に MATRIX を見に行きました。公開初日の朝一番に「並んでも観る!」って感じで意気込んじゃいました。
もちろん、これを観に行く前にビデオでMATRIX1を見て、ANIMATRIXを購入してそれを2度見て、さらにTVで放映されたMATRIXを見て、朝一番で大画面のスクリーンへ・・・。
う〓ん、良い。
面白いの一言でした。たくさんの本当に「これでもか」と自分のコピーを作って登場するスミス、どうやって撮影したんだ?と思わず普通に考え唸ってしまうような高速道路のカーチェイスシーン。日本だけでなく各国の武器防具を使うシーン、色々な謎と「リローデッド」の意味、等々、久々に面白いと思いました。
映画の世界は「楽しませる」「没入感を味わう」みたいなことに徹底していて、シナリオの布石もCGの技術もただひたすらに追求している結果が「見えるもの」で判るように出来ていますよネ。
例えば高速道路のチェイスシーンでは高速で役者をカメラで追っているのに「映像の視点が車の下に潜って追いかける」ことが何度もあったり(普通に撮影できるわけない・・・カメラマンは高速道路のどの位置にいる?)、欲情させるプログラムを作ってレストランにいたお客の女に飲ませて・・・その後ムラムラを抑えきれない女がトイレに行った隙に「自分の自然の摂理」みたいな話で〓自分の女には「ただ単にトイレ」と思わせながら〓その女をやりにトイレに向かっちゃうシーンがあったり(主人公ではない→当然その男の彼女はトイレに「やり」にいった行動が判ってて、その後の人間的なドロドロな裏切りにつながるシーンへ繋がる)と、こんな些細なシーンでもシナリオの布石の考え方が活きていて、MATRIXという非現実な仮想空間で生活する世界なのに・・・しかも人間くささを感じさせちゃう奴は「プログラムで生まれた人物〓そいつは人間ではない」という裏の意味も感じさせたりと、もう、色々凄いです。まじでDVDでたら買っちゃうかも。もっと詳しく見たい・・・。しかも続きが秋なんてずるい。
と、映画鑑賞してるのは一面ですが、それとは別に、今年は「一人暮らしをしていた時に使っていた家電」が壊れはじめている年でもあります。結婚してもう3年。使っていた家電は10年前後のもの。結婚後、可能なものから少しずつリプレースしていっていたのですが、ついに今年は洗濯機と冷蔵庫がダブルで襲ってきました。泣ける・・・。
洗濯機は年初めにチェンジ。赤のSANYOのドラム+乾燥機のやつにしました。乾燥機が付いている洗濯機は初めての導入。かなり嬉しくて、梅雨時の今なんかとても役に立っています。干す手間って大変ですからね。
冷蔵庫はNationalのノンフロンのやつ。これは今週に届きました。野菜室が真ん中で急速冷凍ついてて冷凍庫が広いやつ、それでいて電力消費が低い奴という条件で探すとデザインは冴えないけどこれが一番でした。
- 洗濯機については「手洗いは乾燥できない」「入れすぎるとシワになる」
- 冷蔵庫については「最近のデザインでない」「ステンレス調の色が無い」
量販店なんか、置いているだけじゃなく「月額の電気代の目安」なんかをプレートにしてくれています。カロリーとかワットで表示されるよりこの方が判り易い。おかげで冷蔵庫をチェックする際には「省電力&環境に優しい」ノンフロンでも「月700円を越えるもの」と「月380円程度のもの」が同じ容量ぐらいでも存在することが判りましたし、こういうのは各メーカーで自分の基準で書いてる部分なんで、比較する際に非常に役に立ちました。
もう、量販店ですら、ただモノを置いて売る時代じゃない、って思いましたネ。
で、私の選考プロセスはこうでした。
- 「カタログ」で仕様をチェック。
- 色があるかチェック。最終的にはデザインや色を犠牲にすることも考慮。
- 自分たちの生活に必要なものや便利になると思われる点、現在主流の機能についての熟考。
- インターネット(主に2ch)でウリの機能についての意見をチェック。
- 価格系のサイトに行って現在の価格をチェック。
- 2〓3機種に絞った段階で店に出向いて実際に触り、特に大きさとかインタフェースの配置は2人の大きさの違いも吸収できるかなどをチェック。
- リサイクル料金や扱い、設置の問題のチェック。
本当に家電を買う前からの情報が豊富になりました。カタログをいくつも並べて「ウリの機能」と「現在主流の機能」を横に俯瞰してチェックしていると昔のカタログに比べて分かりやすい感じも合間って助かりました。
昔は「販売店の人が親切に教えてくれた」とかそういう情報を重視して選んでいたと思うのですが、最近は自分が7年ぐらい営業を経験して得た教訓〓「店の売りたいものがお勧めになることが多い=商品の特徴を説明しやすいもので本当にいいかは関係ない」という意図も含まれる商品が多いことを踏まえ、販売店の意見なんかよりも、できるだけ自分なりに情報を整理して選ぶようにしています。
例えば、洗濯機については「ドラム」「乾燥機」「洗剤消費控えめ」「除菌」なんかがポイントですし、冷蔵庫については「月の電力コスト」「広さ」「野菜の新鮮保存」「冷凍庫が広い」「野菜室が真ん中」なんかがチェックポイントでしょうか。そして両方に最終的に関る「色」も大切なポイント。その選考プロセスは、
- 現在売られている「高機能なメーカーの最新機能搭載の高額製品の機能」から方向性をチェックする
- 今機種初登場の機能と、以前からあるものかのチェック(〓以前からあれば去年の最上位モデルが値段的に狙い)
- 「どのメーカーにも共通してある、ウリにしているもの」はどこまでユーザーの使い勝手を考えられているかチェック
- 色や形、大きさなどが自分の趣味にあうかチェック
- カセットなどの消耗品のコストをチェック
- 同じ文章を角度を変えて判断「3カ月も長持ちします→3カ月ごとに取り替える必要がある」
- 発売時期と現在の値段と定価の開きをチェック。新製品(発売3ヶ月以内)なのに安すぎるのは「もともと安く売れる部品を使っている可能性がある」と判断。
どれもこれも、実際に使って不便を感じてしまうとか悩みってのを「突き詰めていない」という感じがしています。それでもここ数年は SANYO はかなり家電でも頑張っているな、と思いはじめています。もともと業務用の製品やってること多いんで、機能は十分。それに家電の視点が加わってきている感じで、なんと、気がつくと、レンジ・掃除機・洗濯機と主要なものがどんどん SANYO に置き換えられていっています。洗濯機なんか、赤い色も出してくれたりと結構ナイスな受発注生産やっとります。
今回、色んなものを見て思ったメーカーへのイメージ(独断と偏見 2003/6月版):
- SONY→先進的であれど、ユーザーを考えていなくメーカーのイメージにユーザーを固定させるメーカー
- SANYO→新しい「役に立つ」技術に積極的で発想力も良い。製品の仕様を突き詰める時間がないメーカー
- National→堅牢で昔ながらの丁寧な作りと周りのメーカーを見て機能を盛り込む。デザイン力に欠けるメーカー
- Panasonic→デザインと安さを中心にプラスαで機能を充実。中レベルから下のターゲットを狙うメーカー
- SHARP→目のつけ所はシャープだけど「実」になっていなく最後まで考え抜いていないアイデアで終わっているメーカー
- FUJITSU→周りのいいところをつまみ食いしてデザインと安さをウリにするメーカー
- HITACHI→技術力高くそれでいて派手でないが、ウリもボケている感じがするメーカー
- TOSHIBA→それなりに良いものつくっているがこれといって記憶に残らるものが感じられないメーカー
- YAMAHA&CASIO&VICTOR→それぞれ得意の分野で活躍するメーカー
そういう意味で、今度のSONYの新ブランド「クオリア」の世界には期待しています。逆の意味で「SONYの限界」が見える製品だと感じているのです。
コストの問題とか色々あって出来ないと思われていた技術が「クオリア」では投入されていくでしょう。デザインもユニバーサルデザインもしくは特化したデザインでくるでしょう。「突き詰める」ことの持っているイメージが「研究室」と「現実」との差をどう埋めてくれるか。
MATRIX は私たちの世界にも存在しているような気がしてなりません。