さて、505iの特徴である Flash の再生機能を考えてみたいと思います。
Docomoから手に入る一般の資料は、
- http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/imode/flash/(情報ページ)
- http://www.macromedia.com/jp/devnet/mobile/i-mode/cdk_updater_download.html(ツールダウンロード)
で、ダウンロードしてインストール等が済むとFLASH MXでVer.4形式で書き出したSWFファイルをiModeの各端末向けのデータへコンバートしてくれるソフトswliteがプログラムファイルのマクロメディアフォルダに登録されます。このソフトはFLASH4形式のファイルをDropすると一気に各機種分のSWFを書き出してくれます。
FLASHコンテンツの作成にはこれらを下記の順序で手順を踏んでいくようです。
とりあえず、見て判るように右のような動画(時計と組み合わせる待ち受け用)を256×320サイズで用意してみました。 順序は、FlashMX等でデータ作成 ↓ Flash4形式でパブリッシュ ↓ SWF Lite(変換ソフト)で各機種毎のSWFデータを作成 ↓ インターネット公開→機種へのダウンロード という順序を辿ります。下記リンクは右画像のものです。ショートカットURLをクリップしてメール等で各自の端末に送ってみてください。 | Docomo505Sample.swfは都合により配信停止 |
まず、PCで見ている時には判らないと思いますが、実際に携帯へダウンロードすると線の端っこが見えてしまいます。PCのように画像のサイズに正確に切り取られないオブジェクト部分があるのか、オブジェクトの端まで変換されてしまうのか、このへんは謎です。そのうちに判った時点でお話ししたいと思います。
で、肝心のSOは、というと、遅い!の一言です。他の機種を見ていないのですが、PCと比べ体感で2倍遅い感じです。
また、MXのウリであるActionScriptなんかもFLASHのver.4では動かないので、スクリプトの指定は ActionScriptじゃない方向で色々模索する必要があります。
そして、ファイル制限では、HTMLでインタラクティブに表示しようが単体で動かそうがトータル20KB以内と決められています。ベクトルデータだけで作成する場合には問題ない大きさでしょうがbitmapを利用していくとかなり厳しいです。それにコンバートした時に画像も落ちているというか、端末にて表示すると「PCでは表示されているJPEG画像」も「iModeでは表示していない」ことが多く、まだ色々悩んでいます。
私の率直な感想を言えば、「動きのある」画像であって「動画並みなスムーズな画像」ではない、と心がける必要があると思いました。パラパラ漫画的に一部動く、という感じで滑らかに動く画像を用意しても端末で表現できないことが多そうです。
また、省電力モードになるとFLASHは停止することも重要な部分です。端末設定にもよりますが、完全に液晶が消える時ではなく、液晶のライトがオフになった段階でFLASHも停止します。このことからFLASHで待ち受け時計を作っても「操作しないと現在の時刻が表示されない」ということになりFLASHで美麗な時計を作って販売しようと思った計画は見事に消え去りました。ええ、待ち受け時計などを作ろうと思ったのですがこの時点で完璧なものはダメということが判りました(すげぇ悔しい)。今後の待ち受けは iアプリ上で作らないとダメっぽい気もします。つぅと、プログラム依存する形になりそうです。FLASHに期待していただけに残念。
しかも、汚いフォントで情けないデザインのものしか登録されていない「SO505iの待ち受け時計機能」は、かなり辛い。いや、まじで、これ1年もつかなぁ。