オンラインゲーム、これほどカルチャーショックを受けたものはありません。このFF11が、ついに Windows 版の発売を迎えました。

PS版については、始める頃に
こちらの5/17付のログと、
こちらの5/23付のログに書きましたネ。



今日は、その発売日を記念して、色々と5月から時間が取れたときにやっていたFF11の私の思い出、見所、遊ぶ上でのポイントも交えて振り返ってみたいと思います。


まず、FF11では、スタートする国やキャラクターを選ぶところから始まっていきます。小さな種族のタルタル族、耳の長いエルフ族、大きな体のガルガ族、ネコみたいなミスラ族、そして人間。性別や顔の好み、大きさや髪型をそれぞれチョイスすることができ、なかなか幅のあるキャラクターを作ることができます。


この種族と出身国を選ぶことで特別にもらえるアイテムがあります。Windus+タル族で知性等のステータスが+1されるリング等です。

私はそういうのを考えずに、ヒューム男でヒゲ・金髪のキャラクターで始めました。



物語のスタートはキャラや出身国によりいくつかのパターンがありますが、大筋は同じで「だだっ広い場所にいきなり放り出されます」。


このゲーム、今までのFFに代表されるようなストーリーが自分を導くRPGゲームではなく、自分なりにストーリーを楽しむという姿をしています。自分で街の人々に声をかけ、そこで依頼ごとをされたりしていきます。

その依頼ごとをクエストといいます。このクエストは自分の今の経験値レベルとは関係なしに依頼されたりすることがあります。だから受けたクエストを必ず今消化しなければならないということはありません。

また、普通、RPGゲームといえば、まずは武器装備を整え、いい装備をするために雑魚を倒してお金をためるということをしていくと思うのですが、このゲームは簡単にお金がたまりません。特に初期のモンスターはお金を落としません。


どうやってお金を貯めていくいかというと、そのクエストを消化したときにもらえる報酬や国のお偉方が出す依頼(これをミッションと呼んでいます)をこなしそのお金をもとに例えば商売をしたり・・・個々で手持ちのアイテムを売ることができる「バザー機能」を活用して戦利品を売ったり、人が売っていた安いアイテムを手に入れてそれよりもちょっと高い金額で売ったりという、まさに商い・・・をしたりしてお金を生み出します。



初めのうちは戦闘をすることよりも低いレベルの自分でもこなせそうな街の中を行ったり来たりするお遣いクエストが小銭を生みます。中には何度もできるようなクエストがありますのでそれを何度もこなして武器防具を揃えていきます。また、その装備品には装備できる最低レベルというものがあり、必然的に良い装備にするためにLvも上げていく必要性もでてくるでしょう。装備は色々変化に富んでいて、ワンピース風のローブとかムキムキの肉体を自慢する「ハーネス」、パンツ姿で股間をダイナミックに披露する「サブリガ」など色々なタイプがあります。




FFというと、チョコボの存在が不可欠ですよネ。このチョコボに乗ることができるのは3国の間に位置する「ジュノ」という国に行けるようになるころまでお預けです。ですから、慌てずにレベルをあげましょう。

チョコボに限らず、FF11では、「何かをしたい」と思うときには常に「レベルを上げないと出来ない」ということを肝に銘じなければなりません。わりと初期に頼まれるクエストでもLv50近い状態まで上げないとクリアできないものがあります。そして、Lv15を越える辺りから、一人では戦えなくなっていきます。


戦闘はジョブの特性を活かした闘いを要求されます。白魔道士ならばPTを回復するのに専念したり、戦士ならば魔道士に敵の攻撃が当たらないように「挑発」という技を駆使して自分に攻撃を仕向けるようにしなければなりません。


このジョブは何時でもチェンジできます。シーフをやったけどPTに誘われにくいから戦士にしよう、ということも、赤魔道士やったけど攻撃当たらないしPTにも誘われないから白魔道士やろうっていうことが、いつでも可能です。国に戻り、自分の家である「モグハウス」の中でいつでも変更できます。また、変更した後に元に戻すこともでき、そして全てのジョブが独立した経験値を持ちます。つまりシーフはLv2で戦士はLv15で赤魔道士はLv50、なんて形になっていくわけです。そして、あるクエストをこなすことによって「ジョブが2つ持てるように」なります。メインとサブのジョブです。この組み合わせが重要で、シーフ/戦士 や 黒魔道士/白魔道士 などの組み合わせなどをチョイスできるようになります。


そうすると、黒なのに回復魔法を使えたりするような事ができるようになり自分の可能性が広がります。


インターネットでは、そのジョブ特性を活かした情報を集めたページや、突如現れ倒すと貴重なアイテムを落とす「ノートリアルモンスター」(別名:ネームド・・・特別な名前が設定されてる)の出現場所や、宝箱に関する情報などを集めたページなど色々見つけられます。

自分でクエストを悩んで消化するもよし、他の人に追いつくためにひたすらレベルを上げるもよし、攻撃の連携技を極めるもよし、商売やアイテムの生産職人に目ざめるもよし、色々なプレイスタイルがそこにはあります。



とくに、ミッションについては中盤以降、一人では絶対にクリアできなくなりますので仲間とともにクリアしていくことになるでしょう。

仲間を集めるには LinkShell(略称:LS)という通信アイテムを使った「サークル」のような集団に入るのが手っ取り早いかもしれません。ただし、LSは無数に存在し、自分に合わないサークルもでてくるでしょう。自分の行動やライフスタイルに合うLSを見つけるのはかなり大変かもしれません。が、うまく良いLSに巡り合え、仲間とともにミッションをこなせると少しずつ世界が広がっていきます。苦労してドラゴンなどを倒すと楽しさも倍増です。


こんなFF11も楽しいことだけではありません。特に遊びすぎてしまうとやることが単調になってきてしまいます。クエストも全部で150ぐらいあるようですが、うち半分はかなりLvが上がらないとできません。となると、やることが「レベル上げ」ばかりになり、PTに誘われないと立ちすくむことも少なくありません。

そこで、すこしでもFFを楽しむには、自分からPTを作っていくのが良いと思います。コツは、白魔道士をしっかりと組むこと。例えば、まだ一人なら、まずレベルの近い(できれば同じ)白魔道士でPTになっていない人に声をかけます。

直接その人だけにメッセージを送る「tell」機能を使うのですが、現実の世界のように礼儀正しく話しかければ平気です。「こんにちわ、Lv15の戦士なんですが一緒にレベル上げしませんか?」などのように「挨拶・自分の素性・目的」をセットにして話しかければ良いのです。

白と組めれば後は簡単です。周りに居る人皆に伝える「Shout」を活用して「Lv15附近の方、一緒にPT組みましょう。現在、白と戦士です」のように声を大にして話せばよいのです。



FF11の世界は、ゲームです。しかしながら、大勢の人が集まる公共の場でもあります。/em という機能などを駆使して楽しげな会話やアクションもできますが、それを大勢の人が見ているということも同時に理解しなければなりません。

良くあるのが、攻撃するときのセリフ。「これで終わりだ!」とか「俺の一撃を受けてみろ!」みたいなセリフは、実は自分の独り善がりであることが多く、聞いているほうは「ウザい」と思っていることが大多数です。

実世界でやる人、少ないですよネ。そこで感情的な攻撃セリフを出したい人は「/party」コマンドで話すようにしましょう。組んだPTの人にしか聞こえませんので周りにも迷惑がかかりません。



このように、大勢でプレイするからこそ面白い部分もあり逆に気を使わなければならない部分もあります。顔が見えないから何やってもいいかというと、そうでもなく、セクハラや「お金貸して→返さない」等困ったときにはGMと呼ばれる警察みたいなものを呼ぶことができます。が、これは実際の世界でも同じように、あまりあてになりません。

最終的には自分を守るのは自分、これは、ゲームの中でも同じですから気をつけましょう。



さて、私は Diabolos サーバー で、赤魔道士 Lv50/吟遊詩人 Lv28 でプレイしています。サブリガ好きのスケベオヤジなキャラクタですので簡単に見つかるかも(笑)。今は本当に不定期で週に1〓2度、それも2時間前後ぐらいしかやってません。

これぐらいのレベルになると、何やるにしてもとかく時間が必要なんです・・・。これも困ったもんです。

そういえば、適正より少し低いレベルでPT集めてミッションに挑んだことにより、夜の8時から朝の7時まで終了するのに時間がかかったものまであります。低いレベルで人数を大勢集めるとそれだけ時間もかかるということも覚悟したほうがよいでしょう。3〓4人でレベルを十分に高くして臨んだほうが短時間で良い結果を生むことがほとんどです。


なにをやるにしても、レベルをあげないとできない、これがFF11の率直な感想です。そして、レベル上げは後半かなり苦痛です。同じような敵をひたすら倒すのみ。う〓ん・・・。


ちなみに、時間の無いかたは赤やシーフになることをせず、「白」をやることをお薦めします。ログインすれば、すぐに声がかかり、PTに入るのにまったく困りません。白である程度極めてから、別なジョブをやれば楽ちんですよ・・・。

間違っても、赤をやるのはお薦めしません。ただでさえお金が足りな〓いってのに、魔法に武器防具にとお金がかかる上に良い装備しても攻撃が当たらなくてイライラ、お金かけても戦士や魔道士にかなわない。う〓ん、とどめにPTにも誘われにくい。ちょっとどころではない苦労がこのジョブにはあります。これは完全にマゾ(苦笑)。

私は、もう、ヤケになってLv50までやりましたが、それ以降やる気もなくなっていたりします。今は別なジョブでやるのが楽しい。



チョコボを手にしたときの感動、吟遊詩人になれたときの苦労、吹雪で何も見えない場所でLS仲間と全滅した思い出、なかなかどうして、普通のRPGでは味わえなかった面白さはありますよ。

また、虹をみたり、オーロラを眺めたり、森の中の光るコケに驚いてみたりと世界観に関してはかなり充実しています。このあいだFFで知り合った人同士での結婚があったそうです。私はそういう気持ちが少しは解りますが、たんなる出会いの場と考えればすごいですね。
その人はオンライン上でスクウェアの協力のもと、結婚式をあげたそうです。違うサーバーでのお話しらしいですが。

また、夫婦でPS2を2台用意し、それぞれバーチャルデート風に楽しんでおられるかたもいます。新しい遊び方ですね。

いやはや、なんとなく時代が変わってきていますな。