最近、ビデオを借りてきて、眠いんだけど結構観るようになったです。ここのところ、嫁が借りてくる「じぶり」の系統は、ほのぼのする感じがしていい感じ。耳をすませば、とか、もののけ姫、千と千尋の神隠しなどなど。

ジブリには、かならずと言っていいほど、「決めゼリフ」ってのがあるようです。また、物語を印象づける役ゼリフてのもありますね。有名なのは、「飛ばねぇ豚はただの豚」だったかな、紅の豚のワンシーンでしたね。

決めの中で一番気に入ったのは、耳をすませばの「物語が始まらないっ」です。主人公である少女が、わりと前半で独り言のように話す言葉ですが、なかなかいいです、これ。最後への布石にもなってるし、少女の不安定な心と退屈な繰り返しな毎日への反抗心、夢への展開と憧れがうまく表現されています。



こういうキーワードがどこにどんな場面ででるか、っていう宝探し的に見ているのも、また面白いです(笑)右の画像は、彼女の物語がまさに動きだした瞬間ですね・・・。


この少女は、最終的に自分の思いもしない形で物語を楽しみ、ロマンチックな出会いと自分のもやもやとした夢を形にするところでストーリーの結末を迎えます。そして自分のストーリーはこれからだ、ということを暗示して。


じぶりのアニメように、世界観を大事にして全体的に彩度を落としたパステルぽい昔ながらの画像にしているって、とても大切なことなんだな、と感じるます。そのどれもが、ほのぼのとしたイメージを持ちます。



わたしは最近のジブリのアニメの中では、「もののけ姫」や「千と千尋」よりも、この「耳をすませば」がかなりお気に入りになりました。でも、これ、ちょっと複雑。原作は柊あおいさんで、後半に違うストーリー「猫の男爵バロン」が混じってます。最終的に大人になった少女がこの男爵の猫のストーリーを書き綴る、その少女時代のころの話しっていう設定への「布石」がないので、妙に猫の男爵が浮いてます(笑)また、猫の恩返しと微妙に分け判らなくなったりします。


そうそう、役ゼリフとは、千と千尋の「顔ナシ」というキャラが話す「あぁっ」っていう言葉です。こやつ、いつも「あぁ」的な言葉しか喋らないのですが、その「あっ」「あぁ〓」「ああ」っていう喋り方で感情を表しているというか、その「あぁ」のセリフは、顔ナシのあどけなさと奇妙さをすべて物語り、しいては物語を全体から包むようなイメージを作り上げる、そんな感があります。もののけ姫にもありますが、「個性」を大事にしてキャラとキャラがハッキリしているというのが重要なことですネ。細かいことですが、役は役なりの話し口調でセリフを言う、とても大切なことがとっても活きているのは見ていて楽しいです。


ジブリ系のアニメは、実際にはあり得ない大胆な人の動きをするアニメの構図と絶妙な台詞、背景の社会的風刺がみごとにマッチしていて、とても面白い。ただし、心に余裕をもってゆったりと心を落ち着かせてみないとその暖かさが見えません。ただし、これらのアニメを見て育ち、実際の社会で「個性」を持った動きをするとあまり好まれません。水戸黄門の勧善懲悪の世界を作り上げてしまったのもやりすぎでしたが、実はジブリのアニメは勧善懲悪がうまくオブラートにつつまれていて、そこがうまいので見終えた後の清々しさは50%50%の気持ちです。勧善懲悪の世界に見慣れていると最後がすっきりしてない感じがちょびっとしてしまいます。

「面白いけど実際にはあり得ない。だからアニメであって、まぁ、そこが面白い」ってやつですか。



ゆったりと落ち着かせないと見てても面白くないのが「劇」。劇団等の主催する小さなステージで行われる劇は面白いものもあれば、とうぜんなんだこりゃ、というような千差万別のものがあります。

私は若い頃、シナリオの技術という本を読んだことがありますが、そこにも書かれていたように、やはり「布石」をうまく使えるような人が脚本が生きてくるのは当然なのですが、劇には「ライティング」という技も活かされていないと面白く無かったりします。

先日、あの「だいごろ〓、ちゃぁ〓ん」の子連れ狼だったけか、の今のversionのTV番組をちらっと見ました。

その映像は、ハイビジョンのようにとても美しい緑の風景が広がっていました。

昔の感じを知っていると、異様に画面が奇麗で違和感を覚えるのですが、それよりもそれと同時に思い出したのは、日本の映画やドラマは「明るすぎる」ということです。

スパイダーマンとかのハリウッド系の映画も借りてきて見てみました。とてもCG使ってるとは思えないようなワンカットのビルからビルへの移動シーン。とても心が躍ります。雨の中でのキスシーンも見せ方がうまいです。ゴブリンのコスチュームもお金がかかっているのは当然でしょうが、必要なところにライトをあて無気味さをうまく演出しています。

街の風景も妙に明る過ぎず、自然です。やはり日本のドラマや映画はライティングが妙に明るすぎるような気がします。

そして、もっと気になるのは「明るい」のが役全員。いや、もちろん、可哀想な感じの役の人もいるんですが、こう、本当に辛いとか苦しいってのがあんまり伝わらないんです。なんか、みんな似ている感じがするんです。この役の人はどういう立場だったけ?とかついつい人に聞いてしまいたくなる。それはつまり「個性」が出ていないってことではないかと思うんです。逆に言うと主人公が脇役の光に喰われてるのかもしれません。


カリというと、ついつい思い出してしまうのが、宇多田ヒカル。この間結婚までしてしまいましたが、16歳の少女がいつのまにか自分の道を決めた感じでちょっと怖かったりします。でも彼女の歌、特に結婚直前の半年の歌はいい歌が多かったです。いい歌が聴けるということは、その反面、彼女は相当悩んでいたのではないか、と思ってしまったりもします。

しかしながら、1曲聴くと、他の曲もまた聞きたくなる。いつ聞いてもあんまり古臭く感じない。いい曲ってのはこういうものを持っていないとだめだよね、やっぱり・・・。


そういえば、最近、ゆっくり音楽聞いてないなぁ、とか、最近ワクワクするようなTVとか見てないなぁ、とか、ゆったりと本を読んだりする時間が無いなぁ、とか、色々考えています。時間は作れるけどそういうことにまわしてないかな。


・・・そんなおり、ふと、TVで、ダークエンジェル2ndシーズンを観ました。

このTV番組、海外のドラマシリーズぽいんですが、こう、なんというか、役者のそれぞれが個性的でいいです。

動きやしぐさがオーバーだよ、という人も居るかもしれませんが、非常に判りやすい。だから安心して観られる。そしてライティングの技術もいい。人を引き込む感じがして、次回はどういう話になるのだろうとワクワクしたりしちゃう。1〓2度見て、もうこのドラマは面白そうじゃないからいいやっていうのと訳が違う。1話みて、2話3話観たくなる。こういうの、久しぶりだなぁ。全体的に夜のイメージが多いんだけど、それは恐らくライティングを意識しての撮影だと思いこんでみたり(笑)

なんだか、私的には宇多田ヒカルの曲のように1曲聞いたら他の曲も聞きたくなる、っていう感じ似てて、次も早くみたい。

たまたまシーズン1の総集編のような特番をやっていて、その次の日に2ndが始まる、という偶然の重なりなんですが、これがまた、引き込まれる。

この引き込まれるTVって、最近少ないですね。今は天才柳沢教授とダークエンジェルだけかも。



特に、モーニングで「面白い」と思っていたマンガがTV化されたときには結構観ちゃうほうなんですが、脚本家か、それとも演出家のどちらかの善し悪しでイメージって本当に変わっちゃいますよネ。



モーニングの「夏子の酒」や「ナニワ金融道」はわりと世界観がうまくいって面白い形になった有名作品ですよね。最近の記憶では「ショムニ」なんかが有名。今では「天才柳沢教授の生活」が面白いです。

逆に、原作が面白いのにTVにする際に変にいじって「つまんない」、ってなっちゃったのが「警察署長」「サイコドクター」ですね。あぁ、これ、なんというか、もったいない。



演出家とか脚本家とかって、役者と違ってめったに光が当たらない職業だと思うんですが、こういう人たちのセンスの違いで面白くなったり面白くなかったり。不思議ですよネ。そして、その演出を自分なりに解釈して、うま〓く演じているのが松本幸四郎氏。さすが歌舞伎俳優だけあって細かいしぐさが「柳沢教授っぽい」んです。あぁ、これは久々に面白いぞ。


・・・寒くなってくると、こう、ほんわかしたいもので包まれたいと思うので、ついついバラエティに走りがちなんですが、たまには冒険モノでわくわくドキドキしてみたいって思いません?インディージョーンズのような体験のできるアトラクションとかあればいいのになぁ・・・。



昔は、ゲームで疑似体験すれば解消できたこの気持ちですが、時間がかかるので最近は全然やらなかったり。

時間のかかる、と言えば、そう、モーニングの「クッキング・パパ」てごぞんじ?これのデータベースがあるんよ、今までしらんかった・・・「クッキングパパ」料理マンガデータベース。もちろん、全部じゃないけどネ。一応実際に作った写真付きみたい。へぇ〓。


あ、タイトルとは関係ないけど、来年にはやってみたいもんだ。こっちのヒカリ。IP2〓3個を1つ5千円弱とかで貸し出ししようかな、そうすればやれそう。もし埼玉県で希望者居たらメールでもくださいなあ・・・。

俺的には、CLIEの動画とかアップしたりしたいんだけど、今は、辛すぎ・・・。