ガラパゴスの貴重さが無くなる日まであと2週間

世の中を変える、iOSの誕生、iPadの興奮覚めやらぬうちに、もうすぐ「国際標準の新しい波」がやってきます。
網膜を越えるディスプレイ・・・はぁ?国産のケータイで随分前から似たような、もしくはそれ以上の解像度が既に実現してるじゃん。
500万画素・・・はぁ?こっちの携帯はすでに2倍を越え1000万じゃん。
で、いまだに32GBとかの記憶容量でSDカードへの対応してないじゃん。
やっと一般的なスタミナになっただけじゃん・・・・・・・・・。
・・・・た、足りないのは、え、えっと「お財布ケータイ」だけ!!じゃん。

そう。ついにiPhoneが国産のちっちゃな島国でどこにも干渉されず進化を遂げてきた技術に…ガラパゴスといわれた進化に追いついてしまったのです。
追いついた際の「技術」の「使い方」を考えると、ただ職人的にスペックを上げてきた日本のそれとは違い、それぞれの技術に答えとして取り組んでいるようです。
つまり、取り残された鎖国的空間での進化ではなくて、まっとうな進化なのだから質が悪い、というか、追い抜かれたも同然かもしれません。
ただ単に長ければデカければスペックが良くなれば売れるという職人気質のままいってしまったわけですから。

特に判りやすいのは、500万画素(2583×1936pixel?)のカメラ。
約2倍のデジタルズームに耐えられるHD(HD録画って1280x720pですよね?)での録画を可能にし、カメラとして台などに置くのに適した四角く平な形状になって、暗所用にライトを装備。
ソフトでまかなえる手ブレはあえて搭載せずにそれよりもノイズキャンセルに本体で対応し、録画時のノイズの対策への道を用意。
また、録画や写真を見るための液晶はIPSの奇麗なドットが見えないもので、かつそれを処理するパワーのCPUを用意することでもっさり感を解消。
出来上がったムービーデータもiPhone上で編集できたりさます。
CPUについても、普通に専用のものを開発したらコスト的に割に合わないものになると思うが、iPadを先に出すことでそれも解決済み。

正直、これが出て、世界のスタンダードになることで、一気に変わるものができてしまったわけです。
それは、つまり、携帯でもゲームでも、デジカメでも辞書でも、キーボードを使う文字入力マシンでも、このiPhoneまたはPadを超えたものでコスト比較したものでパフォーマンスが上のものを出さないと売れないことになった時代になったのです。
怖いですね、これ、本当に。

正直、この2年のうち、日本の企業は何をしていたのでしょうか。
ここまで手持ちの機器でなんでもできてしまうと、もうパソコンすら必要のない人が増えてくると思います。

また、運悪くテレビが地デジに切り替わることで外で見るためには何か手をうたないとダメになりますが、こんな時期にワンセグ携帯にNHKの受信料も払うべきとかいう課題も盛り上がってきています。
さらに大画面の3Dアピールという追い討ちが別に外出先でたいして面白くもない番組を見なくてもイイじゃん的になっていくかもしれません。

外でテレビをみたい人はテレビそのものがみたいヒトと暇つぶせればなんでもイイヒトに分かれると思うのですが、iPhoneで気軽に遊べればそんな事も解決、だったりします。

モチロン、今の子供達にはマジコンで手軽に遊べてたくさんのソフトを持ち歩けるDSは必要でしょう。
でも新しいDSを出す事でそのメダークなリットはしばらく使えなくなる訳です。
皮肉な事に新製品が出れば、それが引き金でしばらく様子見、っていう状況が生まれ、その間にiPhoneで遊べてれば無理に何万も出して買わなくてもイイじゃんとなる可能性があります。


いろんな事を考えると、やっぱりいままで何してたんだ、としか言えません。
もう手遅れな気がします。
長くなったので、この続きはまた次。
発想を改める必要の話、私が思うドラゴンなんたら世代からの脱却の話として書きます。