石綿=コロニアル=屋根材

PalmOS2005-07-12

最近、石綿の話で盛んだが、そんなに危険なモノなのだろうか。

だとしたら、日本中の家は・・・そこに暮らす我々は危ないはず。

なぜなら、石綿スレートといわれる屋根材をご存じだろうか。

・・・乾式の製法で生成され、俗名「コロニアル」と呼ばれる屋根材の作り方は、(他の材料の場合もあるだろうが、一般的に)石綿にセメントを加えて造るモノだ。


ピンと来ない家は、使って無いだろう。家を建てたことがあったり、その関連の仕事をしていた人なら察しがつくはずだ。

良く使われるのは

  1. 一般木造家屋、2x4系のやつ。
  2. アパートで、プレハブか木造で屋根が三角になっている奴

だ。

住宅街の・・・特に建て売りが多い地域の屋根を凝視してみて欲しい。
写真のような屋根が多くあるのではないだろうか。

 瓦:コロニアル:銅か特殊材=4:5:1

と、私の行動範囲の地域では、この比率で目に入る。もちろん、コンクリマンションにはほとんど関係が無いが、軒の部分などで一部使われているものもある。


屋根は柱/土台の次に家で重要な部分なので、当然、お金持ちでは「銅」または焼いたタイプの瓦もしくは特殊材を使っていると思う。
また、逆にお金が無い家やプレハブ系はトタンの屋根なので関係ないだろう。

瓦はその重さゆえ、大黒柱が無いと数年たつとドアがきしんだり家がゆがんだりとするケースがあり、近年では2x4や簡易木造建築の発展とともに瓦にかわる素材として「コロニアル屋根材」は、結構ポピュラーになっているはず。

葺き方は、お寺とかで使われる青銅の屋根と似ていて、色もカラフル。一般的に赤茶や緑ポイものが良く使われる。建て売りなどではカラフルに見えるので良く使われている。

耐久性は約10年〜20年ぐらい。時期が来ると張り替えもしくはペンキ塗り+防水処理でごまかすぐらいとして良く使われるもの。

まぁ、言葉で説明しなくても、写真を見れば、どんな感じの屋根か想像は付くはず。

で、この石綿疾病患者の主なケースは、吸い込む→肺がんor中皮腫というパターンが多いらしいが、一番怖いのは、日本で石綿が原則使用禁止になったのは2004年10月だということだ。

つまり、つい最近まで屋根材やエクステリア材として使われていたことになる。
もちろん、建材メーカーとしてクボタが取り上げられているので、そこに気がついている人は、もう気がついているだろう。

この石綿を吸い込むと問題になるのなら、日本中あちこちの屋根に使われているものが「ほころび」て宙に舞い、それが全く関係のない人に害を及ぼすことになる。
これは、かなりやばい。
そうでなくても、年数とともに雨や風などにさらされ、知らず知らず部屋の中に浸透しているケースもあるだろう。

もちろん、数年前からアブナイと判っていた素材だから、メーカーは数年前から手を打っているとは思う。だからアチコチのコロニアルの屋根が全部危険ということはありえないだろうが、中には危険な屋根もあるのではないだろうか。

かなりやばい。日本中で気がついて大問題になるのは、そう遠く無い日だと思う。
ある意味、リフォーム需要で色々が変わるだろうけどね。100万単位の需要がそこにある。国としてどう対処するのかが見物だ。