新しくなってからの最初の本当のボヤ斬るになります。今後ともよろしくお願いいたします。

さて、この最初のボヤ斬るで何の話題を取り上げようか、非常に迷っていました。ちょうど PowerBookG4 の新しいものや VAIO などの話を持ち上げようとも思いましたし、そろそろ発売される
WindowsCE まわりの話も良いかなぁ、と考えていたのですが、色々考えているうちに、ふと思ったことを今日はとりあげてみたいです。



PDA、パソコン。多種多様なものがたくさん出ていますネ。あなたは家に何台のPDAやパソコンを持っていますか?

台数の話をしたいわけではないのですが、ちょっと頭の中でコンピュータとして考えられるもので私物化できるものを頭に描き、それが何台あるのか想像してみてください。



まぁ、普通の人なら、2〓3台程度でしょうか。自分のPC、PDA、場合によっては家族や結婚相手のPC。

思うのですが、それらは本当に役に立っているのでしょうか。

この話では、「何かあった時の補助マシン」を除いて考えたいのです。本当に使うパソコンを考えた場合、会社など勤務先に1台ぐらい、家に1台ぐらい、間にPDA、というところでしょうか。



ほんのちょい前までは、会社と自分の家を兼務したPCが1台、高機能なものを持つ、というイメージが私の中には強かったのです。会社で満足の行くスピードで効率を上げ、かつ、家でも時間を大切にする。そのためには、両立できるパソコンって重要だったと思います。

A4サイズで軽いのとか、です。で、持ち歩きに不便さを感じ、いつでも持ち歩くわけではないので、やがて、会社に1台、家にも1台、その間を取り持つPDAというのが新しいスタイルになり、物価が下がってくると(PowerBookは別ですが^^;)会社に仕事用に1台、家にも個人用に1台、モバイル端末としてコミニュケーション用に1台、PDAも1台っていう感じになってきてたと思います。



さらに発展していくと、会社には大事なデータのバックアップ用のサーバー、家にTV録画や個人的なMP3や写真などの記憶用サーバーってのが加わると思うのですが、こう考えて行くと、家に2台+会社2台+モバイル1台+PDA1台の形が理想になるんではないでしょうか。もっともサーバーは他の人と共有のマシンという意味ですから一人個人端末+モバイルの計2台になりますね。

まぁ、他にも、Webサーバー用とか、音楽サーバー用を別にするとか、ゲートウェイPCとかありますが・・・。



で、こんな数の話をなぜしているのかというと、実はこの数は、あなたの仕事と私生活に関るデータの境界線なんです。会社で共有するデータ、会社で個人的に持つデータ、家で共有するデータ、誰にも見られたくない自分だけのデータ、そして、PDAは自分だけのためにあるデータだけど見られても良いデータ、という形で分類されているわけです。



このデータ、いわずもがな、コピーしまくりです。そりゃそうです。自分が必要と思うデータをコピーできなかったら、なんでも1台で済ませなければいけない世界になるわけです。



て、問題は、ここからです。PCに置いては、複数台のPCを持つこと、これは意味あることです。パーソナルなコンピュータを共有したりしなかったり、この意味で分野ごとに配置されるのは当然の結果ですが、さて、PDAはどうでしょうか。

PDAはそもそもパソコンを持ち歩くことよりも、ちょっとしたデータをパソコンなしに出先等で「素早く閲覧したい」という要求から生まれたようなもんです。まぁ、発展の過程でビジネスにも使われる個人入力端末にも変わりましたが、さて、このPDA、何台も個人で必要か?というところに疑問を感じずにはいられません。



ましてや、モバイル端末まであって、本当の意味でパーソナルコンピュータの域に近づいてきている現在、PDAの必要性はどうでしょうか。



で、理想を考えますと、



電話+TV(ラジオ)+(録画録音の)再生+電話帳(住所録)+メモ(音声も)+翻訳+WEB+メール



の機能を満たした、「軽くて小さい製品」があれば、それこそが本当に必要なPDAなんではないでしょうか。

ここで問題になるのは、WEBを実現するのには大きい画面、メールを実現するにはパソコンなみのフィルタ機能、翻訳をするにはそれなりのCPU性能、再生を可能にするには相当量の記憶容量、そういったものが必要になってくるわけです。



しかしながら、数年もすればたばこサイズぐらいで全てを担うものは出来てしまうでしょう。画面サイズを補うには、やはり眼鏡とのドッキングしかありえないでしょう。



そうすると、近い将来、街を歩く人間の姿は、液晶眼鏡+高性能腕時計を全員しているようなサイバーな姿になっちゃうんじゃないでしょうか?(笑)




ゴ〓グル型パソコン

宮崎県 本郷小学校

小学6年生 永野 義宗 さん作


他にも、ここから色んな子供たちの作品が見られます。パソコンのアイデアに苦しんでいるメーカーさんは、参考にしてみてはどうでしょうか・・・。

今の子供たちの想像は、かなり現実的な部分と夢とが交錯しています。でも、鳥山氏の有名漫画「ドラゴンボール」にでてきた「スカウター」という考え方を用いたディスプレイ、すでにどこかの会社が実験製品を発表していたと思うのですが(オリンパスだっけ?)、それと腕時計型のパソコン、音声認識で操作、ってのはもう、近未来ではなく「数年後」には実現されるものなのかもしれません。



で、私なんか、鉄腕アトムというよりは、ドラえもんで育った世代なので、ネコ型ロボットでデジタルアシスタント、という世界がそろそろ来そうな気がしてなりません。



後、何十年後かには、PCを持つこと自体がナンセンスな時代になり、面倒なことは全てロボットかなにかがやってくれる、そういう時代がくるでしょう、少なくても、私たちがそれを臨んでいる限り・・・。



で、話を元に戻すと、PDAって、個人で1つあれば十分。PCが充実している人ほど、あんまり必要ないのではないか、と思えてきます。少なくても、これからは。OQOVAIO
Uなどの端末が充実してくれば、の話ですが。

しかし、買い替えの際に今あるPDAを捨てるのは忍びない。思うに、車のメーカーがやっているような下取り制度。
しかし小物のPDAでこんなことしてたら人件費で赤になってしまう。そこで、ボランティアでどっかがPDAを無償で集めて、ある程度集まったらどっかの学校にあげるってのはどうだろうか。但し生徒限定。教師はちゃんと買って、覚える。

これから、PDAは、激動の進化が予想されるだけに、こういうことを考えてもいいのではないかと思うのです。



これからは、PDAがPCのモバイル部分を喰うか、PCがPDAを喰うか、それは先に上記の理想像に近づいた方なんではないかと思うわけです。



パソコンなんて、何台も要らなくなるんですよネ。サーバーとPDAだけってなって。

それを考えて行くと、本当の意味でのパーソナルコンピュータには、まだまだ遠いような気がしています。



しかし、パソコンとかPDAって、本当に不思議です。新しいのが出ると、新しいのが欲しくなっちゃう。今のものを無駄無く部品だけ取り替えられるような構造を社会全体で共通的に(まるで掃除機の紙パックみたいに)考えてくれませんかね・・・。