さて、歌謡曲。こういう風に考えて見たことは、皆さんあるだろうか?

謡曲というのは、どうも、パターンがある。






という4つのカテゴリーの集合体が基本なんだと。



たとえば、日本のポップの場合、



っていうパターンが一番なわけ。

次に多いのは、




って言うやつ。



さて、よく考えて欲しい。ポイントとして、以下のパターンの曲は、いわゆるリズム重視でできるダンス系またはコモロ系、もしくはホテリ/ボウイ系と言われる作り。







という形で、曲が作られている感じなわけだ(2回繰り返しで、1曲だね)。よーく考えられると、



サビはちゃんと作っているけど、適当なリズム、たとえば、「スチャすた、スチャすた」ってのを繰り返すリズムに適当な歌詞をつけて、たまに、語尾に韻をふんで、気持ちも入らずにたったか次行ってみよう、てきに作られる。んでもって、サビが登場するんだけど、それじゃぁ、芸がないので、適当なリズムとサビの中間ぐらいに伸びる感じの「ちょっとイイループ」ってのをやって、サビを出す。このとき、ワンテンポなリズムがつまんなければつまんないほどサビが魅力的に聞こえる。




ところで、これは、カラオケで非常に歌いやすい。なにせ、サビさえ覚えれば、あとはバックのリズムに合わせて適当に自身もって歌えば適当でも何とか聞こえるからだ。

さて、CHARAなんかは、下のような作りをやって、ヒット曲を飛ばす。





なんつうか、つまり、適当に作って繰り返すところが少なくなると、全体的に歌としてというより、音楽としての完成度が高くなる。2回繰り返されるから、ああ、1番と2番なんだ、っていう区切りが判り、初めから聞いても最後のサビを感じるし、最後のサビを聞いてもサビがサビとくっついているので全体的に魅力的な構成になる。

こういうのはどちらかというと、リズムで乗れるけど踊れるタイプではない。ただし、全体の音楽性がしっかりする作りなので、いわゆる、音の「起承転結」ができあがる。そして、どのパートを聞いてもサビのように聞こえたりする。そういう曲は得てして、心に残る。


んでもって、よく、似たような曲、と思われるものってのは、この組み合わせが以下のようになっているからに過ぎない。











みたいな、感じになるからである。つまり、っていうつながりが同じでサビってのが聞いたことがあるような感じであれば、みんな似たような感じに聞こえるのは当然である。当然、その声も同じような感じなわけだから、どうしようもない。


さて、いいという曲って、この辺がうまくできていて、やっぱり、「だれ」ってっていうたれパンダ的な作りが少ない曲だと思うわけで、この仕組みを知ってしまった、あなたは、今まで通り歌謡曲を聞くことができるか?

おそらく、私と同じように、ああ、この部分は惰性で曲を繋いだな、的な見極めができるようになっているはず。




ああ、これで、市販の自動作曲ソフトで各パートを作ってこんな構成を考えれば、あなたも歌謡曲を作ることができる!?



 ちなみに、私は、ピアノ系のJAZZファンなので、お間違いなく。