再生と最新

こんにちわ。

コッチのblogはずいぶんと間が空くようになってしまいました。

さて、今、WINDOWSが熱いですね。
Surface Pro3。これはいろんな意味ですごいことになってきています。

まず、Microsoftが直々に本気のタブレットを作ってきたってこと。
得意分野であり、自分のOSが一番必要とされるビジネスユーザーの気持を真摯に受け止めて本当の意味での使える機種を作ったって言うことはものすごく意味があると思います。

ICONIAやVAIO Duoなんかには任せておけない、そんなに意気込みを感じます。

また、今後の製品の最低ラインを押し上げる意味も含めて本気でテコ入れしたい、今の状況を何とかしたいという気持が見えてきています。
こういうの、好きだな。

でも、日本の企業は、というよりネットワーク管理者は冷たいです。
マネジメントソフトのアップデートにお金をかけたくない。
タッチなんてサポートするのめんどくさい。
自由に持ち運ばれると面倒、基幹システムの検証がめんどくさい。
そんな気持でいっぱいなんじゃないでしょうか。

ウチの会社の担当もWin9まで新しいのは入れない、みたいなことを話してました。鬼が笑うような話です。
そこまで技術革新の波を受け入れないつもりですか、あなたは、って感じ。

そう、Surface3によって、ようやく日本の停滞していたPCの業界は動き出します。
iPhoneiPadでイイじゃん的なムードでパソコンそのものの需要は一時停滞してきていました。

でも、ビジネスの現場では、やっぱりExcelPowerPointが必要で、私自身も不可欠な仕事をしています。
会社の中の見る端末はiPadとかが浸透してきていますが、結局作るのはWindowsが必要なんですよね。
しかも作る側は膨大な裏付け資料を用意して、タブレットで見るための簡素な資料を作るという前よりも手が抜けない状態になってきていたりします。

そんな時、作る側もタブレットで見れる、という環境もあり、最後はiPadではなくSurfaceのような変換も何もいらない端末になってくれるとどんなに嬉しいことか。だから 本当はiPad ではなくSurfaceで広まって欲しい気持ちが根底にあるはずなんです。

基幹システムだって、そのWindowsがそのまま端末で動けるマシンで使えればいいわけで、上層から現場まで同じ環境で統一もできので本当はそうしたかったはずです。

そういう意味で、ipadなどに頼らないで構築できる、本当の意味での使えるWindowsタブレットっていうのはイノベーションを起こす力があります。

誰もが使いやすく、でも既存の知恵や経験を活かせる、そんな世界が近くにあります。
そういったものが近くに迫ってきているのに日本の管理者は二の足を踏んでいるんです。この間iPadiPhoneに対応したと思ったら、今度は本家か、みたいな感じでめんどくさがっています。

気持はわかります。でも、ここでついて行けるかどうかが企業の分かれ目でしょう。古臭いままの仕組みを今一新出来ないと、その会社はずっとレガシーなものを引きずり時代について行けないでしょう。



***

さて、もうすぐソニーから切り離れたVAIOが一つの会社になって登場します。
それはつまりVAIOそのものが、SONYから親離れすると同時にMicrosoftSurfaceと競い合うということも意味します。
キバを向いて欲しいな、イイよな、手にして見たいよな、と思うものが出てきて欲しいです。
そうこないと、VAIOも地に落ちたな、という印象に繋がってしまいます。

幸いなことに、Surface Pro3はWindows7 へのダウングレードが出来ないモデルとして生まれてきました。
新生VAIOが今の企業の二の足を踏んでWin7で続けたいと思っている管理者にも喜ばれる仕様の新機種を出してきたら、Surface3のように新しい時代の一端を担えるものがWin7対応でバリエーションをもって登場したら、今度は企業へのVAIOブームが来るやもしれません。

コンシューマーへのアピールより、本来強いBの分野でのWindowsを強化していくことが大切です。

このままでは、開発の敷居が高い、と思われていたMacOSXiPhoneと同じソフトを同時に作れるSWIFTという新しい時代のBASICとなりうる開発言語環境を作り出したきている脅威に負けてしまうからです。

作りやすくて売りやすくて開発環境を用意に構築できる方向に誰もがシフトしたいと思うのが当然です。
MacOSX環境は使いやすくても「ソフトがない」というデメリットを抱えていました。
iPhoneというソフトを作れば儲かるという市場が出来てしまった今、作っても売れないWindowsソフトよりも手を出したい開発はたくさんいるはずです。

Windows陣営側がビジネスに強い今のウチに新しいタブレット時代の地位もビジネス分野だけにおいてもそのシェアを維持出来ないと、結局ビジネスでもMacOSXにしちゃえばイイじゃん的な方向になりかねません。

頭を柔らかく、上層部はiPadでも会議はSurfaceでも、文字を書いたり営業はMacBookAirであっても、財務的な部署はEXCELであっても、経営企画や商品企画はPowerPointであっても、印刷広報はMacOSXベースのPDFやIllustratorの資料であっても、とにかく分け隔てなく管理でき、MacもWinもどっちも統括できる企業に育っていかないと・・・そう対応できる頭の柔らかい管理者チームが育たないと、これからの企業のITは一変しそうです。
つまり、出遅れるかそうでないかで物凄い差ができそうです。

同じ時間、これからオリンピックまでの数年、簡単で効率の良い新しい仕組みで過ごした数年、コリコリに硬い古い時代遅れで効率の悪いやり方で進んだ数年、時間があればあるほどその差は離れていくでしょう。
Googleを大人になってしった世代がGoogleを物心着いた時から使って社会人となった人の差は大きいです。

古い人は、自分の脳にストレージがあります。例えて言うならBlueRayが記憶媒体で、そのBlueRayを何枚も(人の量で)カバーして知識を膨らませます。

新しい時代の人たちの記憶媒体クラウド上にある大型施設の大容量でTBというサイズさえもわからないほど大きな無限ストレージが「共有」されている状態で既にあります。

いつもBlurRayの中にある知識で考えていた人とは発想も物の見方も違いますし、溜め込むことが頭が良い、ではなく、点在する情報を如何に結び付けられるか、が頭の良い時代に変わります。

そういう人たちを受け入れられる土壌、これからはそういう人たちが会社の中心になる、ということを今の日本の管理者が理解しなければなりません。

Win8.1が基幹システムで動くか動かないかなんて狭い範囲での判断や考えに縛られていると、新しい人たちはそんな基幹システム要らないじゃん、他に似たようなことができるものあるし、っていう的な発想の人達に「システム不要、その管理者も不要」という判断を下されるかもしれません。

私達は、そろそろ、凝り固まった規定概念を捨て、古いシステムの縛りも捨て、中庸の世界から親離れしなければならない時期に来ているのかもしれません。

そうなりましょう。