日本の技術はスゴい

こんにちわ

また時間があきました。
まぁ、http://pentaxq.ldblog.jp/lite/ にて、カメラBlogを毎日更新していたってのもあります。


ところで、そのカメラなんですけど、日本て恐ろしい。
PentaxQシリーズの最高点であるQ7ってやつが7月に登場して、最小のミラーレス一眼の座を確保、これは楽しいなって思っていたのですが、そのころ他のメーカーはやれフルサイズ一眼レフだの、やれm4/3のミラーレスで高機能(しかし重い)だの、と今までの「本格的なカメラ」路線を突っ走っていたわけです。

どっちかっていうと、Pentax Qのような「コンパクトデジカメをレンズ交換式にしちゃおう」的な発想は置き去りのように感じられるほどの「本格的なカメラがいいんだぜ」路線でした。

この秋のラインナップをみてみると、これが全て覆されていくようなイメージになっています。









SONY α7といい、Panasonic GM1といい、噂のオリンパスStylus1、それから前から発表済の富士の防水版XM-1、Nikon1と、気がつけばフルサイズなセンサーのミラーレス一眼(それもコンパクト)な製品がずらり。

フルサイズのα7なんか、ついにここまできたか!っていう感じだし、m4/3のレンズは大きいから無理だろうって思ってたけど無理矢理な感じで各社が作ってきましたね。

しかも、PentaxQで実現出来ていない「チルトできる液晶」「WiFi連携」を実現しているものが多くあります。中にはQシリーズのお家芸であった「世界最小」まで奪われてたり、PENTAXお家芸である「防塵防滴」ライクな商品まであります。

まぁ、そりゃぁ、コンパクトデジカメの終焉がスマフォの登場でやって来てしまいましたからね、その矛先が変わっても仕方ないのでしょう。ましてそこにQシリーズという人気のあるものが独走していたわけだし。

でも、なんというか、Qの最高点である私のQ7が出て、その後たった3ヶ月で「Q7」のほとんどを奪われてしまった(笑)
奪われていないのはカラーオーダーと気持ちよく遊べる操作感です。

カラーオーダーもマグネシウムボディで出せよ、みたいな声が強く出ていたり・・・。いや、私はプラで軽くていいと思っていますけどね、今時のカメラは数年で買い替えですから、色が選べる方が楽しいですし。
そういう意味で、新製品がどんどんでても、PENTAXの操作感の方が一番自分に合っているって体で覚えちゃったので当面このままだと思います。

でも、フルサイズのミラーレスが出始めてくるとなると、ちょっと話は変わってきますね。
そもそも私の中では「レンズは資産」という想いが強くあります。

どこのメーカーのマウントを揃えていくか、っていうのが交換式レンズを保有していく際に一番キーとなっていくと思っています。買いやすさ種類の豊富さでいうとキヤノンNIKON、そのへんになってくるのではないかと思うんですけど、個人的には古い時代のKマウントが世界規模で転がっているので好きなんですよね(M42も含め)。

まぁ、昔、初めてフィルム時代に手を出したレンズがKマウントなPENTAX Z1だったっていうのもあります。
そのときのキットレンズはカメラもろとも残っていませんが、でも、なんというかKマウントは好きなんですよね。
そこに橋渡しのあるQマウント、この2路線が一番ベストだと思っていました。いままでは。


ところがですよ。
フルサイズのミラーレス一眼の登場で、それが一変してしまうと感じています。

現在、PENTAX Q用に出ている色んなメーカー向けのレンズマウント変換アダプターは、数多い状態。つまり、ミラーレス一眼はそのフランジバック(センサーとレンズの距離)の短さが相まって、色んなメーカーのレンズを装着しやすいカメラだったりします。
もちろん格好はよろしくなく一体感は消えます。けれど、どのメーカーのレンズも扱えるっていうのは非常に大きいんです。
昔のツァイスの フレクトゴンも使える。ライカのレンズも使える。キヤノンのレンズも使える、もちろんペンタのLimitedレンズや★レンズも使える、これって素晴らしいことで、フィルム時代何十年も前のレンズが選びたい放題で使えるようになるって素晴らしいことだと思います。

今まではセンサーサイズも小さかったので何付けても「望遠」扱いになってしまう枷がありました。
Q7を使っていて、哀しいのはそのフルサイズ用の昔のレンズを使うと焦点距離が4.6倍の望遠レンズ扱いになってしまう部分でした。
しかし、フルサイズ=35mm版のフィルム時代と同じサイズっていうセンサーともなれば、この難点が消えます。
そうなると、まさにレンズは資産、しかもフィルム時代には実現出来なかった「マウンタの垣根を越えて使える」時代の到来です(100%は無理でしょうけど)。

この遊びも出来るPENTAX Qであり、コンパクトでいつも持ち歩けて軽く使いやすいっていうのがウリだったのですが、望遠の問題が消え、フルサイズなミラーレスが登場となると、もうQの使いやすい意外のアイデンティティを奪われちゃった感じがあります(笑)

レンズ内手ぶれ機能を有する他のメーカーと違い、カメラボディ内で手ぶれ機能を持つ方針のPENTAXでは、今のコンパクトな形状の路線のままではフルサイズセンサーを積みつつ、チルト液晶も搭載して今のQのサイズと同じっていうのは、もう無理なんじゃないでしょうか。
小さくすることにはSONYに勝てないと思うんです。
今のQシリーズのレンズを拡充するかどうかも良くわからない今の姿勢のままでは、正直牙城が危ういです。

そしたら、Qのレンズを増やすのはすっぱり諦めて、新しくKマウントでQのようなフルサイズミラーレス一眼を「作り直し」したらどうでしょうか。

Kマウントが使える新しいQXシリーズとかいうのを作ってみたらどうかな?って思います。Qマウントレンズはアダプタでも使えますよ、でもメインはKマウントですよ、みたいな感じで。

一回り大きくなってしまいますけど軽くてグリップ時の持ちやすさがあれば、それでいいと思います。アダプタでQレンズ付ければ「そんなには変わらない大きさ」みたいな感じで。
もちろんチルト液晶とかはあると便利です。でも、しょせん3インチのモニタなので小さく、マニュアルになってしまう古い時代のレンズを使う際には役に立ちません。だからそれで大きくなるくらいならやらないで、スパットWi-Fiで飛ばしてスマフォやタブレットでピント合わせやシャッターが切れる高機能リモコンでなんとかする路線で割り切っていいと思います。

オートなレンズは気持ちよく本体で、マニュアルはスマフォで、みたいな感じでいいんじゃないでしょうか。

いろんなメーカーが小さくて高機能を押し出して出して来たとしても、最後は①レンズ資産②使い勝って③色・デザイン④軽さ、この4つに集約しちゃうと思っています。
もちろん、大きな本格的な一眼レフは別です。あくまでもミラーレス一眼の世界だけでの話です。
でもこのうち、③デザインや色、④軽さってのは、どんどん変わっていくでしょうから、PENTAXさんには、ずっと①と②を忘れないで頑張っていってもらいたいものです。

正直、私は20代のときにフィルムカメラの重さに負けた人間なので、今後もミラーレスで軽量なものしか見向きしないでしょう。K3いいなと思っても、やっぱりレンズ数本持ち歩くこと考えたら厳しい。

だから、こそ、「負けた」と思わず、頑張って欲しいと思っています。
フィルム時代のレンズはいいものたくさん。確かにリコーになるまで色んな会社を渡っていったPENTAXだと思います。
でも、そのフィルム時代で一番Kマウントに着目していたのもリコーだったと思っています。
だからこそ、リコーが出す 「ナノ一眼ミラーレス」は、Kマウント資産を活かせる形であるべきだと思います。

って、期待し過ぎですかね。